ケトル(KETTLE)とは
商品名称がケトル(KETTLE)となっていますが、要するに「やかん」「湯沸かし器」の事です。湯沸かし器となるとクッカーなどもそのジャンヌに入るのかなと思ってしまいます。
まあ、この製品での調理は ほぼやらないと思いますのでアウトドア用の折りたたみ式「やかん」と考えてよさそうです。
父の日に娘からプレゼントされた製品です。超感激!
SEA TO SUMMITY「XPO KETTLE」
水が入る容量はMAX1.3リットル
(MAX SAFE FILL)のラインは800mlで、
お湯を沸かす時には、最大800mlまで水を入れます。
まあ値段的には結構しますね。でも手に持つと何となくワクワクする製品です。軽量ですし良く考えられた製品だと感心してしまいます。
SEA TO SUMMITY「XPO KETTLE」の形状・寸法・重量
折り畳んだ状態
直径:15cm 厚さ:28mm
フタが外れるのでゴムバンドで固定します。
このゴムバンドをなくすと固定出来なくなりますので、なくさないようにしなければと思います。
シリコンウォール(シリコーン)を引っ張り出した状態
高さは85mmです。(畳むと28mm)
容量1.3リットルと言う割には意外とコンパクトです。
サイドウォールの中央部に「MAX SAFE FILL」(800ml) 安全容量を示すラインが明記されています。
何で「MAX SAFE FILL」が800mlなのか不明です。もっと入れても大丈夫な気がしますが、
どうなんでしょか。
重さは、フタも入れて約190gと軽量です。
使用上の注意事項
材質がアルミやチタンなどのクッカーと比較して、側面がシリコンゴム(シリコーン)であるためバーナーの火が直接あたると融けてしまいます。
シリコーンの耐熱温度は約200℃、ガスバーナーの最高温度は1700℃、アルコールバーナーは約1000℃、固形燃料も約1000℃ですので、これらの火力でシリコーンが融けますので、
この側面のシリコンゴム(シリコーン)にバーナーの炎を当てない事が使用上の注意事項となります。
◆フタに表記されています
フタにも表記されています。
「DO NOT EXPOSE WALLS TO FLAME」
↓
「壁(WALLS)に炎を当てないでください」
ここでの壁とは、側面のシリコンゴム(シリコーン)の事です。
◆底にも注意書きが表記されています
英字なので日本語に訳してみました
実際に「固形燃料」と「アルコールストーブ」でお湯を沸かしてみました
試しにお湯を沸かしてみました。水の量はケトル中央部に示されている「MAX SAFE FILL」の800ccです。
固形燃料でお湯を沸かしてみました
◆映像から一分ごとの経過時間と温度をピックアップしてグラフにしてみました。
100円ショップで売られている30gの固形燃料ですが、アルミホイルを拡げて何の問題もなく水800ccが10分30秒で100℃到達しました。固形燃料1個とポケットストーブでは、シリコンウォールに絶対に炎が当たらない感じです。ただ、固形燃料の真上にケトルを置くように心がける必要があると感じます。着火後にケトルを置く場合にもかなり距離を取って真上から置くようにする必要があります。普段のクッカーのように横から置くことは厳禁かなと。
アルコールストーブでお湯を沸かしてみました
◆映像から一分ごとの経過時間と温度をピックアップしてグラフにしてみました。
用いたアルコールストーブは、現在愛用している「EVERNEW製チタンアルコールストーブ」と火力が最強となる十字五徳(ストーブTOPとクッカーとの距離:15mm)です。
アルコール量は40ccです。800ccの水が6分40秒で沸騰できました。
ストーブと十字五徳の組み合わせで観察しましたが、シリコンウォールに炎が当たりませんでのOKです。
(参考)
固形燃料での沸騰時間が10分30秒(630秒)、アルコールストーブで6分40秒(400秒)
630 ÷ 400 = 1.575 (約1.6倍)
アルコールストーブの火力は固形燃料の火力と比較して約1.6倍強いと判断できます。
逆に固形燃料の火力は、アルコールストーブと比較して約0.63(2/3)倍弱いと言えます。
この数値から、意外に固形燃料の火力は強いなーって感じがしますが、どうなんでしょうか。
意外に固形燃料の火力はアウトドアで使える気がしませんかー。
100円ショップSeriaでのポケットストーブ(100円)と100円の固形燃料を2袋(計6個)持てば、300円程度で一泊程度の旅に利用できますし、安いですよねー。
<ご注意>
上記検証試験は、室内で室温28℃・無風であり最高の条件化での結果です。
野外で行った場合は、これよりも悪化すると思われます。気温や風の有無などを考慮して行ってください。
特に風には弱いので「ウインドスクリーン」などで風をシャットアウトしてください。
まとめ
重量190gと軽量であり山行に持っていくには良いと感じます。
ただ、取り扱いに注意が必要なので、車中泊やキャンプなどにはちゃんとした金属製の「ヤカン」のほうが良いと思います。金属製の「ヤカン」のほうが気兼ねなく使用できますし、容量1000ml前後のヤカンであれば1000円前後と安く買えますから。
どう考えても、調理にはむいてないと思います。山行などでのお湯を沸かす程度にしか使えないと感じます。
でもこの軽さと携行性で、固形燃料30gもしくはアルコールストーブ(ALC:40cc)にて800mlのお湯が得られるのは超魅力があると感じます。アルファ米とかフリーズドライ、ラーメン等などお湯を沸かすだけの山旅なら、このケトルでもOKですね。
水量800mlで検証しましたが、例えば1リットルではどうなのでしょうか。
「MAX SAFE FILL」(800ml)以上にしても大丈夫な気がしますが。得られるお湯は多いほうが良いに決まってますし。アルコール40ccで沸騰時間が6分40秒でさらに5分程度の火力が有りますので、アルコール量40ccで1リットルの水量を沸騰させるのは可能なのではと思います。
次の機会に検討して記事にしたいと思います。
追記
ダイソー25g固形燃料を「SEA TO SUMMITYケトル」に入れた場合、4個入れることが出来ます。容器に入った25g固形燃料が入りますので30g固形燃料も余裕で4個入ります。
固形燃料が4個入れば、一泊二日程度なら余裕で調理に使えますよね。
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