EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254) クッカーとの距離による火力と燃焼時間を検証

EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)

チタンアルコールストーブ(EBY254)に最適なクッカーとの距離は

   

アルコールストーブ(バーナー)を効率よく使用することは、燃費を抑える上で重要だと思います。
アルコール燃料は、ガスバーナーのLPG燃料と比較して熱量的に半分しかないため、山旅でアルコールストーブを使用するならLPG燃料の倍の量を携帯する必要があります。

効率よく使用するには、アルコールストーブの特性を知ることは重要だと思います。
火力の強いガスバーナーと同様なラフな使用は慎むべきだと思います。500ccの水を沸かすにはアルコールは何ccときちんと入れて使い切る努力が必要だと思います。
「沸騰しないとか」「火力が弱い」と嘆く状況にはしたくないですよねー。

アルコールストーブの特性を把握しておくことは使用する上で本当に重要でしょうね。そのうえで使い方を工夫すればより楽しくなると感じます。
  

(参考)クッカーとの距離によって火力と燃焼時間が大きく変化する Trangia製アルコールバーナーの場合

   

以前、「Trangia製アルコールバーナー」のクッカーとの距離で火力と燃焼時間が変化する事を記事にいたしました。その検証結果から、「Trangiaアルコールバーナー」の火力を最も強くするクッカーとの距離は、40~50mmであることがわかりました。

十字五徳(距離15mm)使用すると火力は半分に低下し燃焼時間は2倍と長くなります。普通に十字五徳売ってますもんね。ネットで火力弱いと嘆く方の画像を見ると十字五徳だったりします。

前回の検証では、Trangia製アルコールバーナーを火力最大で使用するには、高さ80mm~90mmのある五徳を選択する事が重要であることが判明しました。
   

◆関連記事です。
Trangia製アルコールバーナーでのバーナートップとクッカーとの距離で、火力と燃焼時間が変化するという検証内容です。火力を最強として使うには最適な高さの有る五徳を使用する必要があります。

   

EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)の特性検証

  

ならば、EVERNEW製チタンアルコールストーブは、どんな特性なんだろうかと、クッカーとの距離を変えて一定量の水の加熱温度と時間を計測しました。検証した条件は、Trangia製アルコールバーナーと同じです。

  

◆高さを変える台(自作)

自作の高さを調整できる台を用いました。台から伸びている4本のネジはストーブ高さ42mmに合わせて、例えば距離50mmならば、台のネジ(高さ42mm)に50mmのネジを結合させて高さ92mmにクッカーをのせるようにしています。

変化させる距離は、60mm、50mm、40mm、30mm、20mm、15mm(十字五徳) 計6種類。

◆検証条件(Trangia製と同じ条件)

・クッカー:メスティン

・水370cc 一合炊飯を想定 お米150g(150cc) + 水220cc 合計:370cc

・アルコール量:30cc(一定)
   ケンエー燃料アルコール  メタノール(77%) + エタノール(22%)

・温度測定
  温調計:SHIMADEN SR91  精度±0.3℃
  熱電対:T型 (-200℃~200℃)

   


◆検証している状態

距離:60mm
距離:50mm
距離:40mm


距離:30mm
距離:20mm
十字五徳 距離15mm


  

距離6種類でのタイムラプス映像を取得しました。その映像より時間と加熱温度そして消火時間を計測しました。
   

映像作成

6種類のタイムラプス映像を合成して一本の動画を制作しましたので見てください。ユーチューブにアップしています。3分程度の短い動画にしましたので気軽に見えると思います。

 

  

EVERNEW製 チタンアルコールストーブとクッカーとの距離による温度と燃焼時間の曲線

◆タイムラプス映像より時間と温度をピックアップしてグラフにしました。

なお、距離を示す数値右側の ( ) 内の数値は下段のジェット孔まで距離(+13mm)です。

EVERNEW製チタンアルコールストーブ 距離変えた温度曲線

距離6種類での温度曲線ですが、だいたい同じ感じで、距離による大きな差は無いなというのが率直な感想です。


Trangia製アルコールバーナーとは大きな違いがありましたので、ある意味でビックリです。
後で、Trangia製アルコールバーナーと比較してみます。

   

◆チタンアルコールストーブTOPにクッカーを直置きする時の曲線と重ねて表示してみました。

EVERNEW製チタンアルコールストーブ ストーブTOP置き温度曲線を追加

  

TOPのジェット孔を塞がない限り、ほぼ同じ程度の火力なんだと感じます。下段のジェット孔の火力が効いているかと思います。
この検証結果から得られるのは、100℃達成はありませんが十字五徳(距離:15mm)でもOKということです。
  
Trangia製と違って、比較的高さが低い五徳でも大丈夫だと思います。

五徳の高さに火力が影響しないということは、どんな五徳でもOKということなので、個人的には最も形状が小さい十字五徳を愛用しています。
EVERNEW製チタンアルコールストーブと十字五徳の組み合わせはUL山行には最適だと感じてます。

  

Trangia製アルコールバーナーの温度曲線と比較

  

(参考)Trangia製アルコールバーナー(TRB25) 温度曲線グラフ

Trangia製アルコールバーナーの距離における温度曲線

温度曲線より火力が最強は、バーナートップとクッカーの距離が40mm~50mmであることがわかります。

   

EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)の温度曲線

EVERNEW製チタンアルコールストーブの距離における温度曲

  

横軸は、18分と19分でほぼ同じです。Trangia製とEVERNEW製を比較すると、違いは一目同然です。
距離15~60mm全て燃焼時間7~8分台に収まってます。

したがって、EVERNEW製チタンアルコールストーブは、ストーブトップとクッカーの距離をさほど気にする必要が無いと思われます。高さが異なるどんな五徳でもOKであると言えます。
本当にすばらしい特性です。本当にラフに使用できる優れたアルコールストーブです。
  
Trangia製アルコールバーナーで十字五徳使用した場合と、EVERNEW製チタンアルコールストーブ直置きとの温度曲線が同じ感じです。Trangia製で十字五徳使用の距離が15mmで、EVERNEW製だと下段までの距離が13mmですから、ほぼ条件的には同じになるんだろうと思います。
  

数値で比較してみました

   

火力と燃焼時間の比較表

  

各数値を比較して、最も似通っているのは、EVERNEW製のTOP直置きとTrangia製の十字五徳だと思います。どちらも100℃に達成していませんし、温度曲線もほぼ同じです。

でも、数値を見てもEVERNEW製はすごいです。距離60mm~15mmまで100℃達成時間は4分台、燃焼時間は7~8分台で、距離6種類全て狭い範囲内の結果です。

100℃達成(沸騰)で比較すると、EVERNEW製チタンアルコールストーブの場合、火力が最も強くなるクッカーとの距離は30~40mmとなります。
しかし、距離による火力の強弱は大きく変化しません。距離15mm〜50mmでは沸騰までの時間は一分以内のバラツキでしかない事から、五徳の高さは何でもOKだと感じます。

Trangia製アルコールバーナーは、40~50mmとなります。
EVERNEW製の場合、下段のジェット孔はトップより13mm下ですので、下段からの距離は43~53mmとなり、Trangia製と同程度の距離となります。
まあ、どちらもジェット孔からの距離は、40~50mmがアルコールバーナー(ストーブ)で最強火力が得られると判断されます。

  

検証結果

   

EVERNEW製チタンアルコールストーブには、Trangia製アルコールバーナーのようなクッカーとの距離によって火力と燃焼時間が大きく変わる特異な特性はありません。

感想を言うと、スゴイの一言です。良いアルコールストーブですね。
距離によって火力と燃焼時間が大きく変わらない事から、Trangiaのように使用する五徳の高さを気にしなくてもよくなります。私自身、五徳は小型軽量な十字五徳(15mm)をメインとして使っております。
十字五徳などTrangia製だと火力が弱くて使い物にならないのですが。
あとは、クッカー直置きでの火力を弱めた炊飯に用いることが出来るのもメリットです。

EVERNEW製チタンアルコールストーブ すごく気に入りました。

価格もTrangia製とそんなに変わらないです。通常は600円程度高いのですが、時々AmazonでTrangia製と同じ価格で安売りされていることがあります。
初心者の方もアルコールストーブ(バーナー)を買うなら、EVERNEW製のチタンアルコールストーブをお勧めします。

唯一の欠点は、消火用のフタが無い点です。Trangia製アルコールバーナーの火力調整フタがピッタリと使用可能ですが、そのためにTrangia製のアルコールバーナーを買うのもどうかと思います。
消火用のフタとして使用するなら、Trangia製のバッタもんが沢山出てますので安いのを買えば使用できるのではと思います。
  

<EVERNWE製チタンアルコールストーブの良い点は>

 ①火力が強い(Trangia製の2割アップ)

 ②軽い34g (Trangia製110g)

 ③アルコール目盛がある(Trangia製は目盛なし)

 ④クッカー間の距離によって火力と燃焼時間が変化しない(Trangia製は大きく変化する)

特に④は正直びっくりしました。Trangia製と同じ様な特性かなと試験する前は思ってましたので。
この結果より、EVERNEW製チタンアルコールストーブの五徳は、最も小型でかさ張らない十字五徳を使用しています。十字五徳で火力等何の問題もありません。

   

<後日追記>

単純に、お湯を沸かすなら 火力が強い分、EVERNEW製チタンアルコールストーブに分があります。
Trangia製アルコールバーナーは、沸騰時間は長くかかりますが、沸騰した後の時間が長く継続します。
用途として、水を含んだ鍋などには消火までの時間が長いので最適ではないかと思います。

・お湯を短時間で沸かすには「EVERNEW製チタンアルコールストーブ」

・鍋などの水を含んだ調理をするには「Trangia製アルコールバーナー」

調理器具としての「Trangia製アルコールバーナー」の良さがわかりました。


 

#EVERNEW製チタンアルコールストーブ

#Trangia製アルコールバーナー

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