基本的事項として
アルコールと反応しないプラスチック(樹脂)を知っておく必要があります。
一般的に使用されているプラスチックで、アルコールと反応しないのは
①ポリプロピレン(PP)
②ポリエチレン(PE)
の二種類です。
高価なフッ素樹脂(テフロン)も反応しませんが、これは一般的に使用することは論外だと思います。
その他プラスチック以外では、金属とガラスがあります。
<アルコールと反応する樹脂と反応しない樹脂>

アルコール燃料用の容器としては、プラスチックなら製品の材質をまずチェックする必要があります。
プラスチック製品は、材質が違っても見た目が同じなので要注意です。
上記一覧表に示すように、材質がポリプロピレン(PP)かポリエチレン(PE)であれば、アルコール容器として耐えられます。
しかし、例えばペットボトル(PET)なんか、いっけん大丈夫そうに見えますが、アルコールに反応して溶けますので絶対にアルコールを入れたらダメです。
現在使用しているナルゲン製ボトルも、本体の材質はポリエチレン(PE)、フタの材質はポリプロピレン(PP)です。
ダイソー 調味料入れ ボトル

商品名:調味料入れ
(アルコールOKとの明記無し)
125ml、60ml、30ml、15ml
合計:4種類
写真には有りませんが、15mlは2本で110円です。
アルコール燃料入れとして15mlは利用価値はないと思い買いませんでした。

袋から出しました。
目盛りが付いてます。
この目盛りは、どれだけ残っているのか知ることが出来るので便利だと思います。
アルコールストーブにアルコールを注ぐ時には、この目盛りは正直まったく役に立ちません。

本体:ポリエチレン
フタ:ポリプロピレン
材質から、アルコールを入れても大丈夫です。
耐冷/耐熱温度:-20℃~70℃と明記されているので、「低密度ポリエチレン」だと思います。
参考までに、高密度ポリエチレンだと ー80℃~120℃
低密度ポリエチレンであっても、アルコール燃料用のボトルと使用するなら何の問題もないと思います。-20℃以下の極寒で使用するなら問題でしょうが。
ナルゲン製ボトルとの比較
山行に持ち出す場合、アルコール燃料を入れておくボトルに「ナルゲン製ボトル」があります。
私もこの製品を長年使ってますが、漏れ等のトラブルは一度として発生しておりません。
欠点は、60mlボトルで400円と高い事です。数泊する山行となると60mlボトルを最低4~5本は使用しますので、価格を見ると「うーん」となってしまいます。
形状比較

以前からアルコール燃料入れとして使用している、ナルゲン製「広口丸形ボトル」と比較しました。
このナルゲン製ボトルは「完全液漏れ防止システム」をほぼすべてのボトルに採用、が謳い文句です。私もアルコール燃料を入れて持ち歩いてますが、一度として液漏れを経験してません。
なお、材質は、
本体が「ポリエチレン」でフタが「ポリプロピレン」です。
価格は60mlボトルで385円/本
(Amazon価格)
色が少し異なるのが気になります。ナルゲン製は何年も使ってますので経年劣化による色変化かもしれません。ひっとするとナルゲン製は「高密度ポリエチレン」だそうで、高密度が付いている点がダイソー製(低密度ポリエチレン)と異なるのかもしれません。
液漏れの有無

フタの締め付けですが、左画像の様にほぼ同じネジ山の間隔と傾斜で、ほぼ同じと思われます。

ちなみに、それぞれのフタを別のボトルに締め付けましが、まったく問題なくきちんと締め付け出来ました。
当然、フタをかえて水を入れて振ってみても液漏れはありません。
ちなみに、短期間ではありますが 「ダイソー調味料入れ」にアルコールを入れて、2日間持ち歩きましたが漏れもなく何の問題も発生していません。
<追記>2022/5/12
40日間ダイソー60mlにアルコールを入れて持ち歩きましたが、漏れや揮発など何の問題も有りませんでした。
軽量カップ(アルコールと反応した例)
アルコールと反応した軽量カップです。アルコール量を正確にアルコールストーブに入れるために絶対に必要です。現時点で、100円ショップなどで探しましたが、アルコールと反応しないポリプロピレン・ポリエチレンの計量カップは有りません。

100円ショップで売っていた軽量カップで材質は、アクリル樹脂、ヒビ割れと不透明になってます。

これも軽量カップとして使用していた物で、
材質はAS樹脂(ポリスチレン改良樹脂)
ですが、アルコールに反応して不透明になってます。
アルコールストーブは、アルコール燃料をきちんと計量して必要量だけ入れる事が重要だと思います。
何時も使うアルコールは、一合炊飯時の25~30cc、お湯を沸かす時の30ccなので、ダイソーの30mlボトルを計量カップと使用してはどうかと考えてます。
最初は、30mlボトルにアルコールを入れた状態にして、一番最初に使用して空にした後は、この30mlボトルを計量カップとして使用すれば、別に上記のような軽量カップを持ちあるかなくてもOKとなります。
30mlは2個で110円なので、330円出して30mlボトル6個にすれば一泊二日程度のアルコール燃料になるのではと思います。そうすれば、上記計量カップはいらないですよね。
実際に、30mlボトルを2本使用してみました。一合の「ほったらかし炊飯」時には、30mlボトルに入れたアルコールを使用して、そして次に一定量のアルコールをストーブに注ぐ時に、空になった30mlボトルを計量カップとして使用しましたが、非常に便利に使用できました。
上記画像のような軽量カップは必要ないですね。
検証結果
「ダイソー調味料入れ」は、材質的にも問題なく、液漏れもしないなど、アルコール燃料入れとして何の問題も無く使用できると思います。
たぶん大丈夫だと思いますが、長期間の使用に耐えれるかとどうかは不明です。使用される方は注意してください。当分の間、このボトルにアルコールを入れて持ち歩く場合にはレジ袋(ポリエチレン)に包みたいと思います。
従来使用していたナルゲン製ボトルは、液漏れもなく安心して使用出来ていました。欠点は、価格が高いんですよねー。60mlボトルで385円/本 30mlでも同様な価格でした。60mlだとダイソーの約3倍程度、30mlだと約6倍程度高い価格差があります。
ナルゲン製と同様な製品を100円(税抜き)で売り出すなんてすごいですねー。
100円ショップで多くの種類の調味料入れなどのボトルが売られています。ネット上ではアルコール燃料ボトルとして使用出来ますとの記事にされてますが、実際に材質を調べてみると「ポリエチレン」「ポリプロピレン」以外であったりします。大丈夫なのでしょうか?
プラスチック容器をアルコール燃料ボトルとして使用する場合は、是非材質をチェックして購入してください。
<2022/8/23追記>
7月末に東北の飯豊山の山旅にアルコールストーブのみで過ごしました。
結果は、アルファー米を用いましたので、40ccのアルコール燃料で800ccのお湯を沸かすのみで晩飯と朝飯を完了しています。数日間、ダイソーの調味料入れ容器 30ml(2本)、60ml(3本) 合計240ml(5本)を持ち歩きましたが、漏れ等はまったく発生していませんので、激しい山行にも耐えれると思います。
PRIMUS製ソロクッカーMの中にEVERNEW製チタンアルコールストーブとアルコール燃料(ボトル5本)入れられたので便利でした。
<関連記事>
ダイソーの調味料入れ容器をアルコール燃料入れとして活用した、「ミニメスティン」「レギュラーメスティン」「PRIMUSソロクッカーM」への収納方法を記事にした内容です。
意外に「ダイソー調味料容器」は使いやすいと思います。
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