バーナーPADを使用する時
私も「ほったらかし炊飯」などする場合には、自作のバーナーPADを使用しております。
経験上ではありますが、バーナーPADを使用するとクッカーへの熱量(火力)が弱まるのを実感しています。
では、バーナーPADを使用すると熱量(火力)がどの程度弱まるのでしょうか。
測定方法
100円ショップCANDOで買ったバーナーPADを使用しました。
価格:300円
寸法:15×15cm
<バーナーPADを使用してない状態>
クッカー:PRIMUSソロクッカーM
水:500cc
五徳:ポケットストーブ
ダイソー25g固形燃料(アルミホイルは買ったままでの状態)燃焼時間は約26分前後
<温度測定>
温調計:シマデンSR91
センサー:K型熱電対(精度:±0.3℃)
<バーナーPADを使用している状態>
測定系は、バーナーPADを使用していない状態と同じです。単にクッカー下にバーナーPADを入れているだけです。
熱源として固形燃料を使用したのは、燃焼時間がほぼ同じであり火力がほぼ一定であるためです。
タイムラプス映像
実際に、バーナーPAD無しと有りでのタイムラプス映像を合成して編集しました。
3分50秒と短く編集しましたので是非ご視聴ください。
映像から時間経過と加熱温度をピックアップしてグラフ化
映像から、一分ごとの加熱時間(分)と500ccの湯温(℃)をピックアップしてグラフ化してみました。
グラフを見ての通り、スゴイ差があります。正直、こんなに違いがあるとは思いませんでした。
バーナーPAD有無での数値比較
バーナーPADを用いると、どれだけ火力が弱まるのかをグラフから数値化しました。
温度上昇カーブが曲線をえがくので、上記グラフ上の赤の点線で示す 50℃、70℃、90℃温度での加熱時間を比較しました。
最後に、50℃、70℃、90℃の比較値の平均値を求めました。
(例)
70℃では、PAD無しでは6分(360秒)ですが、PAD有りでは9分(540秒)となります。当然、加熱時間を比較するとPAD有りでは加熱時間が長いので火力は弱いと判断されます。
加熱時間を比較して、360秒÷540秒=0.67となり、PAD有りはPAD無しと比較して0.67倍火力が弱いと判断してます。
50℃、70℃、90℃の3点ての比較平均値は0.64となります。
0.64ということは、バーナーPADを用いると、約1/3程度は火力が弱くなり火力がロスしています。
結果
バーナーPADを用いると、火力が2/3程度に弱まります。
個人的には、10~20%程度の減衰だと思ってましたので、36%(約1/3)の減衰量はビックリです。バーナーPADを用いるとスゴイ燃料ロスになりますね。
何の気なしにバーナーPADを用いてましたが、これからはお湯を沸かす時にはバーナーPADを使用しないように気をつけたいと思います。
バーナーPADを用いるメリットとは、一番感じるのは「ほったらかし炊飯」で熱源を拡散してくれて、かつ、火力が弱くなるのでオコゲが無いご飯が炊ける事です。
次に、バーナーPADをバーナーの上に置くとクッカーが安定化する事です。
この二点しか思い起こせません。
単純に、お湯を沸かす時には火力が弱くなりますのでバーナーPADを使用しないが正解です。
数値から、バーナーPADを用いると燃料消費が3割アップすることに正直ビックリです。
関連記事一覧
◆画像をクリックすれば、関連記事に入れます。
最後までお読みいただきありがとうございます。独り旅を楽しむ情報を発信しています。
今後ともご愛読ください。
コメント