カセットボンベ(CB缶)の基礎知識

ガスストーブ

ガスボンベの種類

   



 CB缶

一般家庭用の
ガスボンベである。
気候が穏やかな温度を想定されているため気温の低い場合には使用できない。



OD缶

名称通り
アウトドア用
気候の激しい場所で
使用出来るガスボンベである。

ガスボンベの種類、缶の形状からCB缶とOD缶の2種類

    

OD缶は缶の名称が示すように、アウトドア特に登山によく用いられるボンベであり、OD缶はガスの組成を変えることで、雪山登山のような極寒の地でも使用可能なボンベです。
欠点は高額であることですが、雪山登山のような命にかかわる場所で、暖かい食べ物を口にするする事が出来るなど、高額ながら命の危機にはかえられません。

車中泊などでは、車内が氷点下以下になることはさほど無いと思われますので、CB缶で十分でしょう。コンビニでも売ってますし、100円ショップでも売ってます。

一般の店では数百円、100円ショップでは100円(税抜き)ですが、ネットで比較しているサイト情報によると、値段の違いはガス組成によるみたいです。100円ショップのCB缶は、ほとんどがブタンのみ、数百円のCB缶は「ブタン+イソブタン」または「ブタン+プロパン」とガスが混合されています。

詳しいことは

カセットボンベ(ガス)を徹底分析!値段の違いはどうして生まれる?

をごらんください。



参考までに、近くのホームセンターで3本-400円~500円程度売られているCB缶は全て100%ブタンのみの製品でした。近くのイオンでも同様で、全てブタンのみのボンベでした。

夏山ですと3000m越えのアルプスでもCB缶を使用している登山者を見かけます。しかし、夏以外の季節でのCB缶の使用は無茶です。
昔、GWに四国の三領から剣山に縦走した時に、白髪避難小屋のテン場で若い方数人がコンロに点火できないと騒いでました。
見るとCB缶を使用してました。5月初旬なので気温がかなり下がってましたので無理かなと思ってましたが、缶を暖めたのでしょう何とか点火出来たみたいです。一度点火すると後は大丈夫みたいでしたが、氷点下でも使用できるプロパンガスが入ったCB缶かOD缶を携行すべきだと感じます。

CB缶の日本工業規格

   


CB缶には「JIS S 2148」という日本工業規格があります。従って、普通に販売されているボンベは各部位の形状や寸法が細かく決められています。どのメーカーであっても安全に使用することが出来ます。ただし、ボンベ側面にJIA認証(日本ガス機器検査協会)があることを確認して買いましょう。

規格の中に、ガス成分はブタン95%以上と明記されているため、使用温度は10℃以上でないと使用できないと思われます。SOTOからパワーガス(ST-760)と称した氷点下でも使用可能の製品が出ております。この商品はブタン(88~92%)、プロパン(8~12%)と混合しておりますので、「JIS S 2148」をみたしてないのでJIS規格外の製品となりますが。日本のメーカーですので使用しても大丈夫だと思います。自己責任ではありますが。
   

JIS認証マーク

    

JIA認証マーク
CB缶側面にある
購入時に要確認!

ボンベを購入する時に、「JIS認証」マークを確認しましょう。

  

◆氷点下までの気温で使用できるCB缶とは

    

一般的に店で販売されているCB缶は、ブタン95%以上です。低温地用のCB缶は、プロパンガスが混合されています。

低温地のカセットボンベ

ソト(SOTO) パワーガス 3本パック ST-760 [HTRC 2.1]

  • 本体サイズ:幅20.5×奥行6.5×高さ21cm
  • 本体重量:1.3kg
  • 原産国:日本
  • (1本当たりの)サイズ:直径69×高さ195mm
  • (1本当たりの)ガス容量:240g
価格:¥990 初回のご注文は送料無料

  

個人的に、冬場はこのCB缶パワーガス(ST-760)を使用しております。プロパンガスが混合されて
いますので氷点下近くの気温でも安定して使用できています。欠点は、価格がレギューラ缶と比較して3倍程度高い事ですが、火力も強く安定しているので寒い時期には使っています。

車中泊で車内が氷点下以下になるような場所に行ったことがありませんし。
ノーマルのCB缶でも、手で数分間程度で暖めれば点火できます。点火さえすれば後は缶が自然にあったまるせいで連続して使用できています。
いざとなれば、エンジンかけて暖房を入れればノーマルのCB缶でもOKです。

少し寒い場所に行かれるなら、イソブタンやプロパンが入っている価格数百円と少し高いCB缶が最適だと思います。しかし、近くの店を探しましたが、まったくありませんでした。

AmazonでパワーガスCB缶ST-760を取り扱っていますので、そちらで購入可能です。
価格は3本セットで900円前後です。



カセットボンベ(CB缶)安全性

高圧ガス保安法(適用除外)によって規定され、こんろ用燃料容器については「JIS S 2148」で示されている圧力基準があります。

JIS規格 「JIS S 2148」 カセットこんろ用燃料容器

JIS規格 「JIS S 2148」 は、カセットこんろ用燃料容器(CB缶)の安全規格です。

規格の内容として安全性の圧力数値として

①1.3MPaで変形せず

②1.5MPaで破壊しない

この2点があります。
   

この1.3MPaと1.5MPaはどのくらいの耐熱温度なのでしょうか

   

ネットで探した結果、「エアゾール缶・燃料缶の火災」というサイトに燃料缶における 温度と蒸気圧の曲線を示すレポートを発見しました。

「平成19年日本法科学技術学会での警視庁科学捜査研究所の工藤氏らの論文」この論文をネット上で探しましたがありませんでした。

    


    

イソブタンが30%入ってますので、レギュラーのCB缶ではないと思います。温度を上昇した時の内部圧力(蒸気圧)の変化を示してます。

残念ながら、通常店で入手できるCB缶(ブタン95%以上)のデーターはありません。

  


この温度と蒸気圧を示す曲線によると、ブタン(70%)+イソブタン(30%)の燃料缶においてJIS S 2148 の規定、1.5MPaでの破壊温度は95℃、1.3MPaでの変形温度は85℃となります。

イソブタン濃度30%での耐変形温度が85℃ですので、夏場の暑い気温でも、さほど心配しなくても大丈夫だと感じます。ただ、出来るだけ陽があたらない暗部に置くべきだとは感じます。

  

車内に放置して大丈夫なのか


100円ショップで売られているブタン(95%以上)CB缶ですと、上記グラフの蒸気圧曲線はより下側になりますので、破壊・変形の耐熱温度はもっと高いと予想されます。

安全を見越して限界を80℃とすると、車内が80℃以上になる事は無いと思われます。
従って、車内にCB缶を放置しても大丈夫だと思われます。
ただ、ダッシュボート上の太陽光があたる場所などは避けたほうがいいとは思います。太陽光があたらない場所での保管であれば大丈夫なのでは。

私も車の中にCB缶を保管しております。それも年中で、真夏日の時などには野外に車を放置した場合非常に不安になっておりました。
しかし、上記「蒸気圧曲線」を見て少し安心しています。

安心はしていますが、容器には「40℃以下の湿気の少ない場所にキャップをして保管してください」と明記されています。
最低限、太陽光が直接当たる場所には置かないように気をつけたいですね。

OD缶の規格とCB缶の規格

  

参考までに、CB缶にはJIS規格がありますが、OD缶に関するJIS規格はありません。


CB缶に関するJIS規格があるということは、JIS規格と国際規格であるISO規格と連携してますので、
たぶんCB缶に関するJIS規格の規定は、国際規格(ISO)と同じということになります。


カセットボンベ(CB缶)はJIS規格があり、比較的安全に使用出来ると思います。充填しているガスからして気温の高い気候での使用条件であり、10℃以下の場合には快適に使えないと認識すべきです。寒冷地などでの食事の準備には0℃以下でも安定して使えるOD缶を準備すべきかもしれません。

JIS規格に沿った圧力規定があり温度80℃ぐらいまでの過熱には耐えるかもしれません。しかし、「40℃以下の場所に保管」とありますので直射日光があたらない場所に保管すべきと思います。

   

参考 OD缶に関する記事

   

   


     

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最後までお読みいただきありがとうございます。独り旅に関する情報を発信していきます。今後ともご愛読ください。

    


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