「固形燃料」長期間保管での揮発劣化状態調査

固形燃料

14週間(3ヶ月半) 長期保管での「固形燃料」揮発劣化調査

私自身、固形燃料を使用した「ほったらかし炊飯」などキャンプや車中泊などて多用しておりますが、問題は、固形燃料を使用した後に幾つかの未使用品が残り、次に使う時には揮発して小さくしぼんで結果、使用できない事です。
この残った固形燃料を次に持ち出すまでの保管方法を、様々な条件を変えて14週間(3ヶ月半)の揮発による重量減少を記録しました。すいません!10週から14週にかけては東北への山旅を1ヶ月間楽しんだ期間で、調査が出来ていません。
なお「固形燃料」の重量減少は、揮発劣化と同一と判断しています。

さて結果はどうでしょうか?

以前、2週間程度の短期間での揮発劣化を調査した結果の記事です
一週間程度の山旅を想定した記事内容です。

収納袋を開封しない場合と開封した場合

◆100円ショップで売られている20g/5個入りの製品
 (薄いフィルムで覆われている物)

<収納袋を破って開封>

<収納袋を破らない>

<結果>包装袋を開封しなければ(袋を破らない)、長期間揮発劣化しません。
この包装袋の材質は何なんでしょうか、スゴイですねー、開封しなければ全く揮発劣化しません。
揮発しにくいガス等が封入されているのでしょうか、例えばチッソガスなどが!

固形燃料を使用するために包装袋を破ると、破った時点から揮発劣化が始まります。破った箇所をテープで塞ぐぐらいでは揮発劣化を防止出来ないと思われます。

    

保護容器に入った固形燃料とジェル状着火剤の場合

薄いフィルムに包まれた固形燃料の製品が多いのですが、ダイソーで売られている保護容器に入った25gと、着火剤とされているジェル状の燃料で、どちらも成分はメタノールであり成分的には同じです。
ジェル状着火剤は、受け皿さえあれば固形燃料と同じように「ほったらかし炊飯」等が可能です。

<保護容器に入った固形燃料25g>

ダイソーで売られている25g固形燃料

<ジェル状着火剤>

成分はメタノール、約25gが絞り出せます

<結果>ジェル状着火剤(成分:メタノール)は、ほとんど揮発劣化しないと思われます。
意外なのは、保護容器に入った25gの固形燃料が9週~14週にかけて大きく揮発劣化している事です。
9週~14週は、7月中頃からの気温が真夏日と高温となった時期です。容器に入っていても高温によって容器の中での揮発が有ったと判断できます。揮発したせいでしょう、容器上のフィルムシートがパンパンに膨れ上がってます。冷蔵庫に入れておけば揮発劣化は防げたと思いますが、めんどくさいですよねー。

保護容器に入った25gの固形燃料も高温で揮発劣化することが判明しました。夏の暑い時期に車の中での保管は注意が必要だと感じます。ジェル状着火剤は揮発劣化しませんので、暑い夏の期間は固形燃料としての候補にしても良いかもしれません。

    

保管容器に入れた状態での揮発劣化は

揮発劣化防止用の保管ケースです。最近は100円ショップでも製品化されてます。

ダルマクン DK-48

画像をクリックすれば、以前の記事が開きます

<Seriaで売られている固形燃料保管ケース>

画像をクリックすれば、以前の記事が開きます

使用した「固形燃料」は、薄いフィルムで包まれた20gの製品

<結果>2種類の容器保管を調査しましたが、重量減少率の傾斜から、100円ショップで売られている保管容器のほうが、パーツ入れ(ダルマクンDK-48)より優れています。
ただ、長期保管という点ではどちらも落第点です

    

パーツ袋に入れて保管

ネットでのレビューに書かれていた
・「100均などに売ってるチャック付袋を2重にして保管」
・「ジップロック2重で保管」
などがあります。
実際に確かめてみました。袋は100円ショップで売られているチャック付き「パーツ袋」です。

<チャック付きパーツ袋一重>

画像:8月21日の時点

<チャック付きパーツ袋二重>

画像:8月21日の時点

使用した「固形燃料」は、薄いフィルムで包まれた20gの製品

チャック付きパーツ袋一重でも二重でもそんなに大差無く揮発劣化しています。
ただ、一週間程度なら揮発劣化が極めて少ない感じです。一週間程度の旅なら、固形燃料を使用するために包装袋を破ったなら、残りの固形燃料をパーツ袋やジップロックに入れて保存すれば2週間程度は使用可能だと思います。
パーツ袋を二重すれば、2週間で98%(ー2%)、4週間で95%(-5%)ですので、そこそこ使えるのではないでしょうか。
チャック付きパーツ袋は軽いので山旅には最適です。

画像は13週間後で、調査開始時にはパーツ袋の空気を出来るだけぬいた状態でしたが、13週間後では、固形燃料の表面はボロボロで、パーツ袋も膨らんでいます。揮発した気体が溜まったと考えられます。

    

結果(結論)

調査結果から判断されるのは、薄いフィルムで覆われた「固形燃料」は、包装袋を破った時点で長期間の保存は出来ないということです。
長期間の保存は、包装袋を開封しない状態(買ったままの状態)でしか無理だということです。

開封後の長期保存が出来ないということは、ネット販売で売られている数十個単位の固形燃料は、個人で使用する場合には買ってはいけないと思われれます。何十個の単位で買われる方は、料亭など鍋で多量に使用される場合だと思います。
車中泊やキャンプで使用する場合には、100円ショップで売られている少量な物で、出来るだけ使いきる事が重要だと思います。

一週間程度の山旅であれば、その間の保存であれば包装袋を開封後は、100円ショップで売られているチャック付きパーツ袋にいれるのが最善だと考えます。

冷蔵庫で冷やせばそれなりに揮発劣化は遅らせると思いますが、個人的にメンドクサイのとキッチンの冷蔵庫に固形燃料を入れて保管するなんて、嫁さんの怒りをかうので出来ません。
必要になった時に、100円ショップで3~5個入りを買うのが正解だと思います。
    


旅で使用する最良な固形燃料

ダイソー「固形燃料」保護容器入り アルミホイル付き 25g

100円ショップダイソーで売られている保護容器入り25g固形燃料が長期保存という点では最強だと感じます。
3個入って110円、収納袋を破ってもある程度の長期間の保管が出来ると感じます。
それと、ダイソーの製品にはアルミホイルが付いている点も良いと感じます。固形燃料を燃焼させると汚れ防止用として必ずこのアルミホイルが必要となります。

アルミホイルを包んだ状態で、26~28分間燃焼します。アルミホイルをつまようじ等で45°程度ひろげると燃焼時間は16~17分と短く出来ます。


   

個人的な意見として、薄いフィルムで覆われた固形燃料を長期保存するという観点であるなら使用しないほうが良いと思います。
使用後に残った固形燃料(薄いフィルム)は、次に使うまでの期間が長いなら破棄すべきと思います。少しもったいないですが!
どうしても長期間保存したいなら、パーツ袋やジップロックに入れて冷蔵庫で保管すれば揮発劣化を遅らせるのでは!
冷蔵庫での保管で揮発量の変化をいずれ調査したいと思っています。ただし、嫁さんが許可してくれたらの話ですが。

   


   

  

    

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コメント

  1. ぬん より:

    すごく有益な情報

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