ニトリ黒メスティンとは
先日ニトリから「ポケットストーブ」が出たとの情報があったので、近くの店舗へ買いに行きました。しかし、有りませんでした。その棚にあったのが黒いメスティンです。価格は1290円(税込み)
え、一瞬 黒いのでフッ素コート品かと思いましが、硬質アルマイト加工品でした。
ニトリからは2020年春に山善製のメスティンが販売されているのは知ってましたが、値段が確か1700円ぐらいだったと記憶してます。MiliCamp製と同じみたいで、すでにMiliCamp製を所有してましたので買いませんでした。
今回、黒いメスティンなんて初めてだったので買ってみました。で、一応検証してご紹介します。



品番:K-10475
品名:メスティン 750
表面加工:アルマイト加工(黒)
満水容量:0.85L(箱に表示)
(検証結果から、0.8Lだと思います)

フタから本体鍋まで全て黒です

Trangiaメスティン(TR-310)との比較

ニトリ黒メスティンの寸法
160(長さ) × 90(幅) × 60(高さ)mm
大きさは、ほぼ同じ。高さが違うのみ

水を一杯まで入れて重量を計ると823gでした。表面張力があって盛り上がってますので、
Milicampと同じ800ccの容量だと思います

ニトリ製:リベットが3個
Trangia製にあるリブ加工(凸加工)がありません
リブ加工が無い点はMiliCampと同じ
高さが60mm (Trangia製は55mm)
高さはMilicampメスティン(60mm)と同じ
参考)
・Trangiaメスティンの容量は750ccで1.8合炊き
・Milicampメスティンの容量は800ccで2.0合炊き
ニトリ黒メスティンの容量が800ccだと二合炊きが可能です。Milicampメスティンでの二合炊きを経験してますが、炊き終わるとフタぎりぎりまでご飯でパンパンになります。
ニトリ黒メスティンの目盛検証
以前、コーナンメスティンの目盛がまったく合ってないことから、今回も目盛を検証してみました。

長い方の側面に形成されている
2ヶ所の目盛
左側
「米1」:お米一合
「1水」:一合炊飯時のお米 + 水
の量?
右側
ラインが5本
200MLと400MLと表記
◆目盛の容量 測定結果
目盛に合わせて水を入れ、その水の重さを計測。重さ180gなら容量は180ml(180cc)


実際に炊飯時の吸水の時に判明するのですが、お米一合と水220ccを入れると、ほぼこのライン近辺になります。
各目盛まで水を注いで「計り」で重量を測定。水の表面張力があるので確実に目盛に合わすことは出来ないので誤差は大きいと思います。感覚的に±10g程度の誤差範囲内なのでは。
◆右側の100ml~500mlの目盛はよく合っていると思います。
◆左側の「米1」の目盛は、お米一合の容量が180mlなので合っていると感じますが、「1水」の目盛は計測した結果320ccぐらいの容量となります。お米一合と水を入れたラインなのでは。
参考)
お米一合の重量は150g 容量は180ml
一合炊飯時の水の量は、
重量:150g×1.5倍=225g(225ml) 容量:180ml×1.2倍≒220ml
・お米一合150g(150cc)と水220ml 合計で370ml
何時も感じるのですが、お米一合と水220ccのラインは320cc~330ccのラインになります。
重量を計ると、ちゃんと約370gなんですが。お米の比重に関係しているのでしょうか。?
実際の炊飯にて

<吸水>
無洗米一合(180ml) 計量カップ一杯
水:1.2倍の 180 × 1.2=220cc
お米150g + 水220cc
吸水時間は30分
お米一合と水220ccのレベルを合わすライン(目安)

上側リベット下部のライン

左側「1水」のライン

右側 300MLの少し上のライン

<炊飯>
・ポケットストーブ
・固形燃料25g(ダイソー)
・バーナーパッド(自作)
バーナーパッドは炊飯時の必需品です。
スポット的な炎を拡散してくれます
オコゲ防止とクッカー劣化防止
加熱時間は24分でした
家内が「かっこいい」と言うように、黒メスティン 確かにいい感じです。

<蒸らし>
蒸らし時間:10分
私の蒸らしは、ストーブ上での「ほったらかし蒸らし」(自称)
ひっくり返す・タオル等で保温など一切やりません。ネット上でも「必要なし」が多数出ています。
美味しく炊けてます。

メスティンで炊いたご飯の上にレトルトカレーをかけていただきました。
カレーによく合う少し硬めのご飯で美味しかったです。
食べ終わって洗った感想として、ニトリ黒メスティンにダメージ箇所はありません。加熱での硬質アルマイト膜は強そうです。黒色の輝きは維持しています。結構いいですね!
ただし、キズには気を付けたいと思います。使ったスプーンも金属製ではなくプラスチック製です。
検証結果
良いメスティンだと思います。もう5回ほどアルコールバーナーと固形燃料で「ほったらかし炊飯」を実施しましたが、何の問題もありません。
実質的な意味で一番気に入っている点は、ご飯がくっ付かない事で、後片付けが簡単で楽な点です。私が推奨するティッシュで拭きとる片付けも可能です。
このメスティンが1290円、安価でカッコ良いメスティンです。
良い点
・目盛もまずまず普通に合ってます。目盛「1水」が合っているのは便利だと思います
・実際に固形燃料による「ほったらかし炊飯」を炊飯してみましたが、意外にもリブ加工(側面の凸形)
が無いにもかかわらず、吹きこぼれがまったく有りません。またフタの浮き上がりもまったく有りま
せんでした。かなり精度よくフタが加工されているかがわかります。
当然Trangiaメスティンのようなバリ取りは不要です。
炊飯という点では普通に使用できます。
懸念材料(キズとかで削れて下地アルミが見え出すかも)
・使い込んでゆくと、アルマイト加工の黒色の被膜が削れて外観的にボロボロに見えるようになる気
がします。


上記画像は、フタを何回か開け閉めした時に擦れた跡で、すでにアルマイト加工の被膜が削れて下地のアルミが見えてます。アウトドアではよりハードな使用ですから、キズとか擦れで下地が見える領域が増加する気がしてます。まあ削れても外観的にボロボロに見えるぐらいで機能的には問題ないのでしょうが。何で黒にするんでしょうか? 買った当初は黒でかっこいいとは感じますが、黒にする必要はないのでは! Milicamp製とかコーナン製もアルマイト加工されてますが、着色されてないのでアルマイト膜が剥がれても目立たないと思います。まあ、個人的な見解です。
ケースには、硬質アルマイトと明記されてますので、ひょっとすると削れなどに耐えるかもしれません。長期間使ってみないと何ともいえないかもです。
今使用しているTrangiaメスティンなど使い込んでいるせいか外観的にはボロボロに見えますが、まだ現役ですもんね。気にしなければOKなのでしょう。
(参考)
ネットでの情報では、アルマイト加工された被膜の厚さは、10um~30um(0.01~0.03mm)程度と非常に薄いそうです。
まあキズが付くと下地がでるでしょうね。
(後日追記)
アルマイト加工で、硬質アルマイト加工により黒系(正確にはグレー系)の被膜が生成されるため、
この黒色は硬質の証だそうです。うーん、黒色に納得しました。
そうかー、通常のアルマイト加工(通常アルマイト加工と呼ぶ)と違うのだと!
硬質アルマイト加工は、低温の電解槽中で処理し、厚く硬い皮膜を生成します。通常アルマイト加工の倍の膜厚があります。
<硬度>
アルミ < 普通アルマイト < 鉄(非熱処理)< 硬質アルマイト
鉄よりも硬く強いとの事です。--- ネット情報
黒メスティン かっこいい!
最後に、何時も家で食べ終わって家内がメスティンを洗うのですが、「あら、かっこいいメスティンだね」と、まあ確かに、かっこいい黒色のメスティンだと私も思います。
フッ素加工したメスティンも持ってますが、フッ素加工は内側だけで、外側はアルミで白ぽいアルミの色ですもんねー。
全面が黒色、かっこいいメスティン アハハ これもありかな!
1290円で3年使っても430円/年ですから。
ニトリ以外の多くのメスティンが販売されるようになってきました。別のメスティンを検証した記事もご覧ください。気に入ったメスティンが見つかると思います。
「ニトリ黒メスティン」ニトリの店舗にあれば即買いの商品だと思います。
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