ダイソー フッ素加工ミニメスティン 700円

メスティン

100円ショップ ダイソーからミニメスティン(500ml)のフッ素加工された製品が700円で出されました。メスティンは多数持っているのですが、思わず手にして買ってしまいました。
快速行団のフッ素加工されたメスティンを所有しており旅で日々使用しており、フッ素加工品の良さを実感しており、フッ素加工されていない製品には戻れないと感じてます。
フッ素加工品の一番良い点は、水場が無い車中泊や山行などで、食べ終わって最後にティッシュ数枚で拭き取れば、水と洗剤を使って洗わなくても後片付けが完了することです。
今回の「フッ素加工ミニメスティン」で実際に炊飯を試してみました。

ダイソー フッ素加工ミニメスティン

ダイソー のフッ素加工されたミニメスティン(500ml) 価格:700円 。 参考までに、フッ素加工された800mlのレギュラーメスティンは1000円です。
箱に製造メーカーとして「大倉産業」となってますのでダイソーのオリジナルの製品だと思います。

フッ素加工との事なのでフッ素樹脂をコートしているのでしょうが、多くの種類があるフッ素樹脂の中で、どのフッ素樹脂をコートしているか箱に明記されていません。
たぶん、デュポン社で開発されたPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)と思います。製品名はテフロンと命名されているフッ素樹脂で世の中で一番知られている樹脂です。


箱の裏面に沢山注意書されてますが、字が小さくて非常に読みづらいので、フッ素加工品を使う上での注意点を列記しておきます。

使用上の注意点
●必ず中火以下で調理してください
●空だきは絶対にしないでください
●焚火で使用しないでください。変形や塗装が剥がれる原因となります。
●揚げ物などの料理はしないでください。少量の油を使用する場合は油の温度が180℃以上にならないようにしてください。

●金属製ヘラなどの調理器具は使用しないでください。内側のコーティングをキズつけます。木や竹、プラスチック製のものなどをご使用ください。

ここに書かれているように、特にガスバーナーでは炎を強くしないことです。なるべく弱火で使用する事!。それと金属製スプーンは絶対にダメです。スプーンはプラスチック製を用いるべきです。
どちらの行為もフッ素コート膜を傷つけ剥離につながります。

<お手入れ方法>
●スチールたわし、酸性・アルカリ性洗剤(漂白剤、食器洗浄機用洗剤など)、
クレンザーを使用しないでください。
●焦げ付きなどを落とす場合は、熱湯に浸して焦げ付きを柔らかくしてから取り除いてください。

(文章は、箱に列記されているまま表示)

要は「丁寧に扱え」だということ!

フッ素加工されていない旧ミニメスティンとの比較

画像の黒い方がフッ素加工ミニメスティン(700円)、白い方が旧ミニメスティン(500円)

ミニメスティンなので容量は500mlです。
大きさも形状もほぼ同じです。

以前の旧ミニメスティンはフタがガバガバでしたが、今回のフッ素加工されたメスティンはフタはきっちりと入ります。

以前のミニメステインのフタをそれぞれ別に入れてみましたが、フッ素加工品のフタは旧製品に入りますが、旧製品のフタはフッ素加工品には入りません。
この結果から、フッ素加工品は、単に旧製品にフッ素コートしたのではないと推測されます。

フタを重ねてみましたが、明らかにフッ素コート品(黒)のほうが大きい状態です。

実際に「ほったらかし炊飯」を実施してみました

無洗米 0.75合
(パーツ袋に入れた無洗米0.75合)

数週間程度の長期の旅でしたら、このパーツ袋に入れた0.75合を10個程度準備します。
旅に出たら、いちいち計らなくても良いので超便利になりますよ。
無洗米が良いですよ、お米を砥がなくて良いので。

無洗米:0.75合
水:180cc
給水時間:30分

ちなみに、無洗米1合でしたら水は220ccです。(有洗米1合なら水200cc)

フッ素加工されたミニメスティンのフタはきっちりと入りますが、加熱ともにフタが浮き上がります。フタの上に重しが必要です。
今回は水を入れたヤカンをのせました。

よくやるのは、食べるレトルトカレーをアルミホイルで包んで重しとしています。
炊飯時にレトルトカレーがほどよく温めらることが出来ます。

蒸らし10分
フタを取りました。
0.75合のお米が固形燃料20gで上手く炊けました。

オコゲは発生していません。
残念!固形燃料25gならオコゲが発生したでしょうに、本当はオコゲの状態を見たかったのですが。

当然ながら、フッ素加工品であっても何の問題もなく炊きあがりました。
正直、美味いご飯です。

問題の後片付けはどうか

フッ素コートされたクッカーの最大限の利点は、水場で洗わなくても汚れを落とせる事です。
まさに、洗い場が無い道の駅での車中泊や山行に最適な点です。

食べ終わりました。メスティンの内側・側面にご飯が多数付着しています。

ウェットティッシュ2枚で拭き取った状態です。
そんなに擦らなくてもキレイに汚れが拭き取れました。
個人的には、アルコール系のウェットティッシュを用いてますが、アルコール系のほうがすんなりと汚れが落ちる気がします。

仕上げとして、乾いたティッシュ(普通の)2枚で拭き取りました。
乾いたティッシュでゴシゴシと軽く擦るとキレイに落ちます。
後片付け完了!

フッ素加工品です。こびりつきはまったく有りません。ティッシュで完全に落とせます。
さすが、フッ素加工品です洗わなくてもこの仕上がりですから。いいですねー!

結果

私自身、日頃「NS角飯盒 (Milicamp-快速旅団)」のメスティン(価格5000円)を使用しています。もう何年間も使用してますが、フッ素コート膜の剥がれなどの問題は一切発生していません。快速旅団によるとアルミへのフッ素コートは結構難しいそうです。特にフッ素コートを定着させる最後の熱処理にて、メスティンの材質であるアルミにダメージを与えるため密着性に問題が発生するとの事で、快速旅団でも試行錯誤されたそうです。

今回のダイソーの「フッ素加工ミニメスティン」ですが、どれだけ耐久性があるかどうか不明です。
この製品を見ると全面への塗装・コートですので、ガスバーナーなどの高温(MAX:1700℃)で調理すると剥がれやすくなるかもです。
(参考に固形燃料の最高温度は約1000℃です)

使い込んでみないとわかりませんが、値段が700円ですから一年間使用できたとしてもフッ素コートしたメスティンは安くて良いと思います。ダメになったらまた買えますし!
この値段で何年間も使用できれば最高ですね。
私自身、今回の「ほったらかし炊飯」で一度使用しただけですが、非常に気に入りました。
ポケットストーブもSeriaから100円で販売されてますので、固形燃料を使った「ほったらかし炊飯」に最適ではないかと感じます。

今回のようにお米0.75合なら問題なくメスティンの炊きあがったご飯の上にレトルトカレーをかけて食べれますが、お米1合ではレトルトカレーがこぼれてしまいます。まあ少しづつ分けてレトルトカレーをかければ良いだけなんですが、これが意外にめんどくさいと感じます。
「フッ素加工ミニメスティン」価格700円、フッ素加工されていない「ミニメスティン」が500円、たった200円アップでフッ素加工品が手に入るのですから、お得感が十分にあります。

問題点を指摘

<追記>

フッ素加工とは、フッ素樹脂をコートして密着させる事です。
このフッ素樹脂の耐熱温度は250℃で、350℃以上になると分解して有毒ガスを発生します。一般的なフッ素加工されたフライパンなどを見てみると、フッ素加工されているのは内側だけで底の部分の外側はされていないのが普通です。これは内側は食品とか液体が入っているため加熱してもフッ素樹脂を分解するまでの温度に上昇しないと思われますが、しかし、今回のミニメスティンは全体にフッ素樹脂をコートしています。
ガスバーナの最高温度が約1700℃、アルコールバーナーの最高温度が約1000℃ですので、かなり高温の火力が底のフッ素樹脂にあたる事になります。
私自身、固形燃料とアルコールバーナーで炊飯を2回台所で実施した際に、2回とも何となく気分が悪くなり換気扇をつけました。直接的な原因は不明ですが、気をつけていただきたい。
野外なら問題ないと思いますが、室内では換気をすべきと思います。車中での狭い空間での使用はやめたほうが良いのではと感じます。

700円という低価格を実現するために全体(全面)をフッ素樹脂コートしていると思います。
内側だけの部分コートするにはマスキングという工程が入ってコスト的には高くなりますから、マスキング工程を省いていると感じます。


現在、私が愛用している
快速旅団のフッ素加工されたメステインです。

画像で示すとおりフッ素加工は内側だけです。
空炊きをしない限りは問題は発生しないと思います。
価格が約5000円と高いのですが、高いだけの価値はあると感じているメスティンです。

    


   

     

#メステイン

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