Trangiaアルコールバーナー(TRB25)/クッカーの水を沸かすアルコール量を検証

Trangia製アルコールバーナー(TRB25)

アルコールバーナーの基本的な特性

 

Twitterで#アルコールバーナーで検索すると多くの方がつぶやいてますが、多くの方がバーナーとクッカーとの距離の重要性を知らない方が大多数な様な気がします。アルコールバーナーを使用する上で最も重要な事だと感じるのですが。
バーナーとクッカーの距離によって、火力と燃焼時間が変化するのはアルコールバーナー特有の現象です。固形燃料などは単なる燃焼ですので距離を変えても火力・燃焼時間は変わりません。
 

バーナーとクッカーとの距離による火力と燃焼時間

  
以前に測定した結果です

 

燃料のアルコール量は30ccと一定ですが、距離によって火力と燃焼時間が変化してます。
上のグラフでは、火力最強は40mm、50mmで燃焼時間は約9分
火力最低なのは20mmで燃焼時間は約16分となります。

 


  

距離を変化して
燃焼テストした結果、
判明した事

バーナーとクッカーとの距離で
火力が最も強いのは、40~50mmである。次に 35mm、60mm、30mm
計測した距離20mmが最弱である。
また、距離において火力も変化するが、それに応じてアルコール燃料が30ccと一定であるにも関わらず燃焼時間が変化します。

40mmと50mmが最小時間で沸騰させてますので、火力が最も強いと判断されます。
アルコールバーナーを最強で使用するには、バーナーとクッカーとの距離を40~50mmにセットします。


前の記事のデーターのみ記載しています。詳しくは記事をクリックして見てください。

Trangiaアルコールバーナー(TRB25)/バーナーとクッカーとの距離における火力と燃焼時間の検証

ユーチューブにアップした関連動画です

Twitterでアルコールバーナーは「火力が弱い」とかの画像を見ると、距離が短い五徳を使っている方がほとんどです。かなりの方がアルコールバーナーとクッカーの距離を無視して使用されている感じです。

アルコールバーナーとクッカーの距離は40~50mmが最適・火力最強となります。

 
固形燃料の距離における火力と燃焼時間です。
ダイソー固形燃料とクッカーとの距離で火力と燃焼時間を検証

 

水を沸かす時間と必要なアルコール量

測定条件

バーナーとクッカーとの距離は35mm(一定)
 距離35mmにしているのは100円ショップの高さ75mmの五徳を使用しているため
 検証時には、高さが変えられる自作の治具を使用しています。
 
・クッカー:コーナンメスティン
 
・アルコール:ケンエー アルコール燃料
       メタノール(77%) + エタノール(22%)
 
・水の量  200cc 300cc 400cc 500cc
 
・温度測定:温調器 SHIMADEN SR91 精度0.3℃
      T型熱電対 -200~200℃
 


   水200cc  アルコール20cc

   100℃到達 - 4分7秒
   消火 - 7分30秒(20cc)

 

   水400cc   アルコール30cc

   100℃到達 - 7分30秒
   消火 - 11分30秒(30cc)

   水300cc  アルコール30cc

   100℃到達 - 6分22秒
   消火 - 10分30秒(30cc)

 

   水500cc  アルコール40cc

   100℃到達 - 8分24秒
   消火 - 13分52秒(40cc)


各水の量と加熱時間のグラフです。

・各水の量に対して、ほぼ順調に温度上昇しています。
  
・各曲線の右端は消火点ですが、消火点の1分半前から火力が落ちて加熱していません。液体のアルコー
 ルが尽きて気化したアルコールが燃焼しています。アルコール量30ccですと、消火点は11分ですが、
 実質的な加熱時間は9分(実際には9分30秒)程度となります。


各水の量における沸騰時間とアルコール量ごとの燃焼時間をグラフ化しました

・点線のラインは、消火点より1分前の加熱しなくなったポイントです。


水の量を沸騰させるのに必要なアルコール量 (距離35mmでの判定)

△:100℃には到達しないが90℃~99℃の範囲には入ってます。コーヒーやラーメンなどの使用は
  十分に可能です。

〇:確実に100℃に到達できます。

 


ユーチューブにアップしています

    

検証結果

   

あくまでも、目安でしかありませんが、役に立つと感じます。
山の縦走など長期間の旅をする時に、携帯するアルコール量を算出できます。何食するかによって
アルコールを何cc持って行こうかとなります。
個人的には、一食当たり60cc程度です。炊飯に30cc、汁物とコーヒーなどに30ccとなります。お昼にカップヌードル(300cc)にするとアルコール量は20ccです。実際には、プラスアルファとして約2割増しのアルコールを持参しています。

個人的にですが、水の量とアルコール量は以下のように記憶しています。

水200cc  アルコール量15cc ← 実際に記憶しておくのはここだけ
水300cc  アルコール量20cc
水400cc  アルコール量25cc
水500cc  アルコール量30cc

これだと100ccごとに5cc増えるだけなので忘れません。頭が悪い私でも憶えられます。アハハ 

ただ、外気温が低い場合は、アルコール量を5cc増量すべきだと感じます。
これを検証した時が5月で暖かい時期でしたから、寒い時期だとアルコール増量にしたほうが良いと思います。

 

アルコールバーナーの必需品

100円ショップで売っている計量カップ

アルコールバーナーを活用する上での必需品です。
これでアルコール量を計って注入すれば
ある程度ほったらかし加熱が可能となります。

使用していくと曇っていき見にくくなります。
マジックでラインを入れておくと便利になります。

参考 燃焼時間を算出方法


アルコール量での燃焼時間ですが、個人的に算出できる式があります。
もうTrangiaアルコールバーナーで何十回と燃焼テストを実施してきて導きだした燃焼時間
ですが、目安としては比較的合っていると感じます。

燃焼時間=4 × n – 1 (nは10cc単位)
例えばアルコール30ccなら n=3で 4×3-1=11分程度
アルコールバーナーはアナログ的なので誤差は±1分程度あります

アルコール量が40cc以上になると
燃焼時間=4 × n – 2 (nは10cc単位) に合うような気がします。
燃焼時間が増えると、輻射熱でバーナー本体の温度が上昇して燃焼効率がアップするためだと感じます。実際に40ccだと13~14分台となります。

上記情報は、バーナーとクッカーとの距離35mmにおいてです。距離を変えると変わると思います

距離35mmなのかというと、高さ75mmの五徳を使用しているからです。
Trangiaアルコールバーナー(TRB25)/CanDo五徳(110円)の活用と改造

   


   

  

#アルコールストーブ(バーナー)

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