「ほったらかし炊飯」/ ガスバーナーによるメスティン一合炊き 炊飯条件設定失敗の結末

ほったらかし炊飯

ガスバーナー(並) / 17分間の加熱で一合炊飯の可否

 

ガスバーナーでの「ほったらかし炊飯」は、一定時間加熱して時間がくればガスバーナーのバルブを絞って消火しなければならないので、ある意味「ほったらかし」と呼べないかもしれませんが、
アハハ!お許しください。


でも、ガスバーナーでの炊飯は「匂い」や「音」・・・など人の五感を頼りに行ってきました。
結構熟練の技を必要としました。そう、ガスバーナーの炊飯は難しいのです。
ガスバーナーでの「ほったらかし炊飯」では、人の五感ではなく、火力と時間を組み合わせれば
後は「ほったらかし」で美味しいご飯が食べられます。

  

各バーナの火力ごとの時間と加熱温度曲線

  

実際にガスバーナー、アルコールバーナー、固形燃料を使って水300ccを加熱して得られた
時間と温度をプロットして曲線です。
水の沸点が100℃なので100℃以上の破線は加熱し続けた場合の近似線です。

各バーナでの熱量(TTA)プロット図

    

◆バーナーの火力との曲線から熱量を算出してプロットしました。

熱量(TTA)1000のラインから、一合炊飯の必要時間は
・ガスバーナー(弱)で炊飯時間は17分
・ガスバーナー(並)で炊飯時間は13分

 
詳しい事は下記関連記事をクリックして読んでください。

関連記事
  ・アルコールバーナー 固形燃料の燃焼時間と加熱温度

  ・「ほったらかし炊飯」/ ガスバーナーによるメスティン一合炊飯 ・・・

 

ガスバーナーでのメスティン一合炊きは、火力(弱)で炊飯時間17分、火力(並)で炊飯時間13分で実証した結果、どちらも焦げ付きが無く美味く炊けました。

が、実は一番最初に実証炊飯を実施した時に、火力と時間を間違って炊飯を行ってました。
それは正しくは 火力(弱)で17分なのですが、実際は火力(弱)を火力(並)で炊いてしまいました。

どうりで、少し焦げ臭い匂いはしてるし、吹きこぼれはあるしで、最後にバルブを絞って消火する時にタイマーを見て気づきました。失敗作ですが、どのような状態なのかを情報として発信します。

 

実際に炊飯した結果 /火力(並) 加熱時間17分 

 

火力(並)で13分が正しいのですが、17分間加熱した結果です

吸水:30分
無洗米:一合
水:220cc
クッキングシート(グラシン紙)
バーナーパッド:自作
火力(並) 炊飯時間:17分
火力(並)なら時間は13分が正解

炊飯時に気づいた事
・焦げ臭い匂いがありました
・少しふきこぼしがあります


側面のクッキングシートが汚れが付着してます
たぶん焦げ付いたせいだと思います。
底のご飯にも少し焦げ付きがあります。

カレーをかけて食べましたが、結構うまい!
ご飯が少し焦げ付いたほうが美味いといいますが、本当にそんな感じです。


食べ終わっ後のクッキングシート表面です。
ご飯の焦げ付きがクッキングシート表面にしみこんでます(中央部の茶色部)。
少し拭いたぐらいでは取れません。
参考)クッキングシートの耐熱温度は260℃

なお、付着している黄色いのはレトルトカレーの残留物です。


クッキングシートを外した状態
メスティンには焦げ付き箇所はありません。
クッキングシートは蒸気を通すので少し水分が溜ってます。
凄くキレイ!

この結果より、焦げ付き箇所は、お米とクッキングシート間と推定できます。

クッキングシートを使用すると、焦げ付いた場合にクッカーまで焦げ付きが及ばない事がわかりました。
クッキングシートが焦げ付きをバリアするみたいで、結果としてクッキングシートを丸めてポイ!が
出来ますので、後片づけは超楽です。
後片づけは、ティッシュで拭きとればOKなので、洗い場が無い道の駅などには超有効です。
 

クッキングシートとメスティン内底の状態比較

クッキングシート表面

表面に付着している黄はレトルトカレーの残渣物です

火力(弱)-17分

 ・焦げ付き無し

火力(並)-13分

 ・焦げ付き無し

火力(並)-17分

 ・焦げ付いてます

メスティン内側底の状態

火力(弱)-17分
火力(並)-13分
火力(並)-17分

・メスティン内底 3種類全て焦げ付き無し、本当にキレイ!

クッキングシートを用いると焦げ付きが発生しても、ダメージはクッキングシートで押さえられます。

すいません!上記画像が統一されてなくて、記事にする気がなかったので。


◆メステイン用のクッキングシートの製作方法です。

 

結果からの判断

 

火力(並)だと加熱13分でOKですが、17分加熱しましたから、約3割程度の加熱オーバーです。
そりゃー焦げますよね。でも結果から判明した事は、クッキングシートを敷いていると
焦げ付き箇所は、お米とクッキングシート間であり、クッカー底へのダメージは無いということです。
クッキングシートを敷くことによって、少々ラフな炊飯を行っても大丈夫でしょう。

私自身の感想として、加熱オーバーで焦げ付きが発生してますが、焦げ付きご飯のほうが美味しいと感じます。私だけかな?
 

高所での利用方法

   

少々ラフな炊飯が可能であれば、アルプス級の標高2000m越えでの炊飯に役立つのでは。
皆さんご存じのとおり標高が高くなると水の沸点が下がります。その結果として芯が残ったご飯が炊けます。大学の山岳部などは重たい圧力釜を3000m級の高所に担ぎ上げてました。

2000m以上だと沸点はかなり低下します。
平地で火力(並)で13分でOKならば、
2000m以上の高地ならば数分程度加熱時間を
追加すれば芯が無い美味しいご飯が炊けるの
ではないでしょうか。
どうでしょ!
一度試してみる価値は有りそうな気がします。

バーナーパッドの必要性

 

注意)
バーナーパッドは必ず必要です。ガスバーナーは火力が強いため、バーナーパッド無しで炊飯すると
火力がスポットになり必ずメスティン底の中央部で必ず焦げ付きが発生します。特にクッキングシートが炭化してボロボロになるぐらいです。先日キャンプに行き、あ、バーナーパッド忘れたみたいで、探してもありませんでした。しかたないので、バーナーパッドが無い状態で炊飯しました。条件的には「火力(並)-12分」でうまく炊飯できる条件でしたが、メスティン底の中央部で激しい焦げが発生してしまいました。ぜひバーナーパッドで火力を分散させてください。


   

    

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