「ほったらかし炊飯」/ ガスバーナーによるメスティン一合炊飯 超美味いご飯が食べられます オコゲ無し 後片づけ超簡単

ほったらかし炊飯
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ガスバーナによる「ほったらかし炊飯」

ガスバーナーでの炊飯は難しいと思います。
音・匂い・目視など五感に頼ります。まあ経験を積めば、ある程度出来るようにはなるのですが。

焦げ付き無く炊くには、いかに火力を落とせるかにかかってます。いかに弱火でじっくりと長時間加熱できるかがポイントになると思います。

ガスバーナーによる「ほったらかし炊飯」とは


固形燃料、アルコールバーナー等の「ほったらかし炊飯」が有名ですが、ガスバーナーでの「ほったらかし炊飯」が可能かどうか検証しました。固形燃料等と違って、ある一定時間でバルブを閉めて消火する必要がありますので「ほったらかし炊飯」と言えるかどうか疑問ではあります。
しかし、各バーナーの熱量よりガスバーナーで加熱する時間を割り出して、実際にその時間で加熱すれば美味しいご飯が炊ける事が判明しました。さらにガスバーナーを使った炊飯ではオコゲがよく発生しますが、今回の方法であれば焦げ付きはまったく無く、さらに後片付けが超簡単であるため、車中泊や山旅など洗い場が無い時に活用できます。
 

ガスバーナー炊飯のメリット


ガスバーナーで炊飯するメリットとして、一合炊飯で約10g程度のガス消費である点です。
通常の250gボンベであれば一合炊飯が20回程度行えます。さらに100円ショップのCB缶であるなら、一合炊飯で1回あたり約5円のガス使用量となり非常にコスト的に優れていると言えます。
OD缶であっても一回の炊飯のガス消費量が少ない方が、長期間の縦走などでは重量的に有利になります。
 

ガスバーナー炊飯は超簡単


従来のガスバーナーでの炊飯は、五感に頼ってました。

①炊飯の音(沸騰)に注意! 
②匂い(焦げ付き)に注意! 
③吹きこぼれに注意!などなど・・・

そして結果としてフタを開けて焦げ付きが発生してるのを見て、ため息「あーー焦げてる」が出てませんかー。
そうガスバーナーの炊飯は結構難しいのです。

今回は、火力調整して一定時間の加熱で炊けます。そうスマホのタイマーを使って時間をセットしてピピピーの終了の音で、バルブを絞ってガスバーナーを消火するのみです。五感に頼る必要は皆無です。
 

ガスバーナーによる時間と加熱温度(温度曲線)

 

◆時間と温度曲線の測定方法

クッカー内の水に温度計をつっこんだ状態

ガスバーナー
 SOTOレギュレーターストーブ ST-310
 2.9KW (2.5Kcal/h)
バーナーパッド(自作)
クッカー 640ml

水:300cc
水温:15℃  室温:17℃

温度計:棒状アルコール温度計(MAX200℃)

火力設定

 

ガスバーナーの開き具合から、火力(弱)、(並)、(強)、(最強)の4種類としました。

バルブをいっぱいに閉めた
状態

消火 → 弱 バルブ1.5回転
ガスが出だして点火する箇所
バルブを開いてシューという
音がする点

弱 → 並 バルブ1/4回転


並 → 強 バルブ1/4回転

強 → 最強 バルブ1/2回転
途中からバルブを全開にしても
火力はほとんど変わりません。

火力の調整は、弱、並、強、最強の4種類です。
バルブ開く角度で設定しました。
実際にはシューというガス放出音で判別可能です。
バルブを開くとシューという音が大きくなり、最後にはゴーという音になります。
通常使用するのは、(並)か(強)だと思います。(最強)を使用することは、ほぼ無いと思います。
(弱)は、最小のガス量で炎が安定するポイントです。



ガスバーナー(ST-310)のバルブは、一回転(360度)の範囲内で 弱(点火)から(最強)までをカバーしています。

 

ガスバーナーによる温度曲線より

 

各バーナーごとの時間と温度をプロット図

 

ガスバーナーの火力 (弱)、(並)、(強)、(最強)と、一合炊飯できるアルコールバーナーと固形燃料の温度曲線を示します。水の量(300cc)などは全て同じ条件です。

注意)
アルコールバーナーの燃料50mlと固形燃料25gは一合炊飯できる燃料の量です。

水の沸点は100℃なので、いくら長時間加熱して水は100℃と一定です。ガスを消費しないためにも沸騰したらすぐに火力を落とすべきでしょう。

関連記事:アルコールバーナー 固形燃料の燃焼時間と加熱温度

 

100℃以上の近似線(破線)を追加記入

   

100℃以上の近似線(破線)を追加。たぶん、直線ではなく飽和する曲線だと思いますが、
エイヤーと近似線を記入しています。
プロットするといい感じの近似線だと感じますが、どうでしょうか!
  

◆上記グラフの近似線から時間(分)ごとの温度を読み取り、 下記一覧表に示しました。

   

上記一覧表の(並)、(強)、(最強)の100℃以上の温度で青で塗りつぶした箇所が、近似線で温度です。
TTAとは、温度と時間で囲った面積であり、単位は有りませんが、同じ条件での相対的な数値となります。
例)ガスバーナー(弱)で時間18分での温度は86℃、熱量(TTA)は1031となります。

TTA:Temperature Time Area

◆各バーナーでの熱量(TTA)プロット図

   

アルコールバーナー50mlで一合炊飯できますから、熱量(TTA)は1000前後(MAX)だと思われます。
このグラフによると、TTA=1000でクロスする時間は、

・ガスバーナー(弱)で17分
・ガスバーナー(並)で13分 ← 実際には12分程度になります
・ガスバーナー(強)で12分 ← 実際には9分程度になります
・ガスバーナー(最強)で10分 ← 怖くてやってません

となります。

お米一合の炊飯が可能なのは、(弱)で17分加熱、(並)では12分間加熱です。
実際に、この(弱)ー17分と、(並)ー12分の条件にて一合炊きを実証してみました。
(強)と(最強)は今回はパスです。いつか実証してみます。


気になるのは、(並)で13分、(強)で12分と、加熱時間が近いと思います。(並)で13分なら(強)は10分(最強)なら8分程度に落としていいのではと感じますが、どうでしょうか?
100℃以上の近似線(破線)はエイヤーでプロットしてますので・・・。精度的には無理がありそうです。

後日、火力(強)でテスト炊飯した結果、加熱温度は9分程度であることが判明しました。
しかし、火力(強)での炊飯は、焦げ付きが常に発生するなど失敗が多いため炊飯に適した条件ではありません。火力(最強)での炊飯は絶対に不可です。

 

ガスバーナー 火力(弱) / 17分間の加熱で一合炊飯の可否

 

吸水

メスティン:ライスクッカーI(OFーCARC1)
無洗米:一合
水:220cc

吸水時間:30分以上

内側にクッキングシートをセット
クツキングシートはグラシン紙


加熱

炊飯
火力は(弱)
炊飯時間:17分
バーナーパッド:自作
途中での火力調整なし、バルブを閉じて
17分で消火

吹きこぼれは有りません。


炊飯時間17分で消火、蒸らし:10分
フタを開けた状態
美味しく炊けてます。
試食:美味い!

今まで、ガスバーナーでの炊飯は、五感に頼ってましたが、今回は時間がくれば消火するのみです。加熱する間は何もしません。超簡単!


炊きあがったご飯に直接レトルトカレーをかけて食べます。汚れものが少なくて超便利です。

食べ終えました。
グラシン紙なので破れていません。焦げ付きも無し。


クッキングシートを外した状態
クッキングシートは蒸気を通すのでメスティン底に少量の水が溜まってます。
焦げ付きは無し。


後片づけは、クッキングシートを丸めてゴミ箱にポイです。
その後で、ティッシュ数枚で内側を拭いて、最後にティッシュで乾拭きした後片づけ終了!

洗い場が無い道の駅などの車中泊を想定しています。便利ですよねー。

 

ガスバーナー 火力(並) / 12分間の加熱で一合炊飯の可否

  

吸水

メスティン:ライスクッカーI(OFーCARC1)
無洗米:一合
水:220cc

吸水時間:30分以上

内側にクッキングシートをセット
クッキングシートはグラシン紙


炊飯開始
火力は(並)
炊飯時間:12分
バーナーパッド:自作
途中での火力調整なし、12分で消火

メスティン上の物は、アルミホイルで包んだ
レトルトカレー

スマホでタイマー12分にセットして点火
カウトダウン開始!
沸騰してるのでしょう、少し噴きこぼれがありました。


炊飯時間12分で消火、蒸らし:10分
フタを開けた状態

美味く炊けてます。
試食はかき混ぜる前にお米上をすくって食べます
美味い!


炊きあがったご飯に直接カレーをかけて食べました。ローソンのレトルトカレーで108円ですが
安価なのに美味しい。

食べ終えました。
グラシン紙などの破れ無し
焦げてません。

  

後片づけ方法

◆水を含ませたティッシュで拭きとるだけです。
 洗い場が無い、山ヤでは常識な後片づけ!    

クッキングシートを外した状態
焦げてません。クッキングシートは蒸気を通すので底に水分が少量残ってます。

当然、クッキングシートを丸めてゴミ箱にポイです。
その後で、ティッシュ数枚で内側を拭いて、
最後にティッシュで乾拭きした後片づけ終了!

  


洗い場が無い道の駅などの車中泊を想定しています。
洗剤とスポンジで洗う必要が無いので超便利です。車中泊に最適だと感じます。

  

ガスバーナーでの一合炊飯検証結果

一合炊き出来る「アルコールバーナー50ml」と「固形燃料25g」の熱量に、ガスバーナーでの熱量を近づけた「火力」と「時間」とで実際に炊飯して検証した結果、うまく炊飯できることが判明しました。
本当に上手くいきました。よかった!
   

ガスバーナーの炊飯はローコスト

  

実際に火力(弱)で2回炊飯を実施していますが、上手く炊けています。火力(弱)でのガス使用量は約10g程度でありCB缶だと20回程度の炊飯が可能となります。CB缶の価格は110円なので、まあ約5円/回とローコストです。
価格的にはたいした額ではないのですが、重量を考慮する山旅などにはうれしい結果です。
アルプスなどの2000m越えのテン場でメスティンとガスバーナーで美味いご飯が食べられるなんて
想像しただけでヨダレが出ます。

各自所有のバーナーでデーターを取る必要性

    

今回のデーターは、私が保有しているSOTO(ST-310)での結果です。山旅で使用しているOD缶用のPRIMUS製のバーナーも所有してますが、このPRIMUSのバーナーを使用するには再度同じデーターを取る必要性を感じます。

アルコールバーナー、固形燃料、ガスバーナー、その他バーナーなど 一定量の水を加熱する時間と温度を測定すれば、それぞれバーナーの特性が評価と応用につながると確信しました。
この記事をお読みの皆さんも、ぜひ同様なデーター取りをして、実践してみてください。
  

追試結果 火力(弱)の問題点

 

この記事を更新してから10日後に、メスティンのご飯が食べたくなって火力(弱)-17分で炊飯しました。この条件での炊飯は4回目です。結果は失敗でした。

原因は火力(弱)の火力が安定しないことです。気が付いた時点で、火力が急激に落ちていました。慌てて、火力を強くしましたが芯があるご飯になってしまいました。
17分間火力に注意してバルブ調整すれば大丈夫でしょうが、常にバーナーに張り付いて火力を調整するなんて「ほったらかし炊飯」の意義が無くなってしまいます。

ガスバーナーでの炊飯は、火力(並)で12分推奨


ガスバーナーで炊飯するなら火力(並)であれば火力が安定するので、火力(並)-12分の条件が火力調整無しでの「ほったらかし炊飯」が出来ます。
ガスバーナーでの炊飯は、火力(並)-12分を推奨します

以上、火力(弱)での炊飯に失敗して気づいた件でした。

 

(参考)バーナーパツドの必要性

注意)
バーナーパッドは必ず必要です。ガスバーナーは火力が強いため、バーナーパッド無しで炊飯すると
火力がスポットになり必ずメスティン底の中央部で必ず焦げ付きが発生します。特にクッキングシートが炭化してボロボロになるぐらいです。先日キャンプに行き、あ、バーナーパッド忘れたみたいで、探してもありませんでした。しかたないので、バーナーパッドが無い状態で炊飯しました。条件的には「火力(並)-12分」でうまく炊飯できる条件でしたが、メスティン底の中央部で激しい焦げが発生してしまいました。ぜひバーナーパッドで火力を分散させてください。

  

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