固形燃料25gで水を沸騰させる実力
前回の記事で、固形燃料25gで水を沸騰させることが出来る水量は700ccという内容でした。
水800ccでも100℃には到達しませんでしたが、95℃まで上昇しましたので使用上問題ないと思います。
>4131 固形燃料25gでお湯を沸かせる水量は「800cc」ソロ山行には十分なお湯が得られます。
問題点 燃焼時間が長い
固形燃料25gでお湯を沸かせる水量は700cc~800ccなので、個人的にはソロでの山行には十分なお湯が得られるとの判断ですが、一番問題なのは、燃焼時間が26~27分と長い事です。
個人的にダイソーの固形燃料25gを愛用してまして、メインとしては「ほったらかし炊飯」に活用しています。お湯を沸かすとなれば、ガスバーナーで500ccで3~4分程度で、アルコールストーブで約9分程度です。固形燃料だと500ccを沸騰させるには約17分と、アルコールストーブの倍近い時間が必要となります。
固形燃料での湯沸かしをもっと短時間に出来ないか!
固形燃料のアルミホイルを広げる事で火力アップ
アルミホイルを広げることで燃焼時間が短くなることは知っていたので、広げた状態で火力アップがはかれるか検証してみました。
アルミホイルを外せば良いのでしょうが、固形燃料が融けて下に広がるが嫌でしたので、角度45°程度にアルミホイルを広げました。外した状態とそんなに変わらないと思います。
水700ccでタイムラプス映像を取得
単に固形燃料のアルミホイルを「広げる」と「広げない」の違いのみ
固形燃料のアルミホイルを広げない(現状)
固形燃料のアルミホイルを広げた状態
PRIMUS ソロクッカーMに入れる水の量は、700cc(一定)です。
温度と時間のグラフ作成
◆タイムラプス映像から、温度と時間をピックアップしてグラフを作成しました。
アルミホイルを広げることで火力アップして燃焼時間が短くなっています。
まあ、火力アップして燃焼時間が長くなるなんて絶対にありえませんから。
当然の結果です。
アルミホイル状態 | 燃焼時間(分) | 700cc沸騰時間(分) |
---|---|---|
アルミホイルを広げない | 27 | 22 |
アルミホイルを広げる | 17 | 15 |
アルミホイルを広げると、700ccの水を15分(広げないと22分)で沸騰出来ます。
固形燃料のアルミホイルを広げると、燃焼時間が0.623と(約2/3)短縮されます。燃焼時間が短縮されると言うことは、火力が約1.6倍強くなっていると思われます。
ユーチューブにアップしました
2分程度の短い動画です。ぜひご覧ください。
結果
固形燃料のアルミを広げると、火力アップ出来、お湯の沸騰時間を27分→17分と大幅に短くすることができます。
火力を強くするには、ダイソー固形燃料の場合、アルミホイルを除去して使用すれば良いだけだと思います。ただ、ポケットストーブの底にアルミホイルを曳いている必要がありますが。
Trangiaアルコールバーナーの場合、500ccを沸騰させる時間は、8分30秒ほどです。固形燃料でアルミホイル無しで500ccを沸騰させる時間は約11分程度だと思います。差は2分30秒なので我慢できる時間だと思います。800ccでも燃焼時間17分程度待てば、ソロには十分なお湯が得られるわけですから。
固形燃料での「ほったらかし炊飯」にはアルミホイルは必要でしょうが、単純にお湯を沸かすのであれば、固形燃料のアルミホイルを外すべきだと感じます。
前にも書きましたが、固形燃料25gで800ccのお湯が得られるのはソロでの山行には十分だと思います。
アルファ米で170cc、カップヌードルだと300cc、スープに200cc、コーヒーに200cc・・・ 800ccのお湯で何が出来るかと考えると、何となくワクワクしてきませんかー。
一泊程度の山旅に固形燃料だけの調理に活用してみたいと思います。一泊程度なら固形燃料25g数個で夕朝昼の食事がこなせる気がしてます。
固形燃料25gで700〜800ccのお湯が得られることに、固形燃料に結構なエネルギー的なパワーが有ることにビックリしました。メインをガスバーナーかアルコールバーナーにして、サブとして固形燃料数個を準備するのもありかなと思います。アルファー米かカップヌードルなどなら一食の晩御飯が固形燃料25gでこなせる気がします。まあ贅沢な晩御飯ではありませんが。
Trangia製アルコールバーナーで500ccのお湯を得るのにアルコール量30cc必要です。800ccなら単純に50ccのアルコール量が必要だと思います。50ccだから重量は40g。固形燃料だと25g。
固形燃料のほうが優れている感じがしませんかー。
◆Trangiaアルコールバーナー(TRB25)/クッカーの水を沸かすアルコール量を検証
◆EVERNEW製チタンアルコールストーブ・・・・一定量の水を沸騰させる最低限アルコール量を検証
関連記事 アルコールストーブで水を沸かす
2062> Trangiaアルコールバーナー(TRB25)/クッカーの水を沸かすアルコール量を検証
水500ccならアルコール量30cc
3890> EVERNEW製チタンアルコールストーブ・・・・一定量の水を沸騰させる最低限アルコール量を検証 水500ccを沸騰させるにはアルコール量35cc
関連記事一覧
◆画像をクリックすれば、関連記事に入れます。
最後までお読みいただきありがとうございます。独り旅を楽しむ情報を発信しています。現在、旅の衣食住の「食」に関する情報が多数です。今後ともご愛読ください。
コメント