野外炊飯時の炊飯の基礎
炊飯で重要なのは、「お米の量」「水加減」「吸水」「蒸らし」「火加減」です。ほったらかし炊飯でパスできるのは「火加減」です。火をつけて自然に消化する間の時間は、何もする事がありません。何もしない割には、美味しい飯が炊けます。「ほったらかし炊飯」は一度味わうとやめられなくなりす。
◆電気炊飯器の炊飯工程(参考)
電源スイッチONにて Step.1 ~ Step.5までの工程を全自動で実施。
炊飯に必要な工程はStep.1~Step.5までです。電気炊飯器の工程ですが、すごいですね。最初の「吸水」から最後の「蒸らし」まで全自動ですから。電源スイッチを入れると、まず吸水から始まりまり、通常よくやる浸水工程「吸水」は必要ないそうです。
お米と水をセットしてすぐに電源スイッチをONしていいそうです。最後の炊きあがったよーの「ピーピー」の音は「蒸らし」が終了したとの合図だそうです。
野外での炊飯においてバーナーを使う工程は、Step.2 ~ Step.4の工程です。野外でのバーナーの種類は、下記3種類でしょう。
・ガスバーナー (ガソリン、石油等も含む 山でときたま使用している方がおられる)
・アルコールバーナー
・固形燃料
◆ガスバーナーによる炊飯 ー(ほったらかし炊飯が出来ない)
ガスバーナーを用いて炊飯をすると、Step.2~Step.4間の火加減が必要になります。実際に鍋からの音と匂いそして吹きこぼれなどで火加減調整が必要であり、一時も目を離すことなく炊飯を行うことが必要となります。
特に最後に火を止めるタイミングが、おいしいお米を食べれるかどうかの境目となります。
個人的には、多人数のキャンプで2合以上の炊飯を行う時にはガスバーナーをつかいますが、
独り旅では、ガスバーナーによる炊飯はここ数年やった事がありません。
独り旅では固形燃料かアルコールバーナーを使った「ほったらかし炊飯」が最適です。何しろ、火を点火したら蒸らしまで「ほったらかし炊飯」の名称通り、ほったらかしなので超便利です。
◆固形燃料による「ほったらかし炊飯」
固形燃料を用いた「ほったらかし炊飯」は、Step.2~Step.4間の火加減が不必要となります。
さらに火か消えた時がStep.4の終了となりますので、まさにほったらかしです。
大体、固形燃料に火をつけた時間から30分程度でStep.5の「蒸らし」まで完了となります。
以外に面倒なのはStep.1の「吸水」です。早く食べたいのに30分以上待つ時間が結構イラーとしますね。
◆アルコールバーナーによる「ほったらかし炊飯」
アルコールバーナーによる炊飯も、固形燃料の炊飯と同様に「ほったらかし炊飯」が出来ます。例えばお米一合を美味しく炊けるアルコール量がわかれば、そのアルコール量をバーナーに入れて燃焼させ火が消えればOKとなります。
ただし、アルコールバーナーの商品の違いによって熱量がちがうため燃料アルコール量は異なると思います。
参考として、私が持っている「エバニュー製のステンレス製アルコールバーナー」ですとアルコール量45ccで一合のお米が炊けます。だいたい、その程度のアルコール量で炊けると思いますが、各自お持ちのアルコールバーナーでの検証が必要だと感じます。
まあ固形燃料が有ればアルコールバーナーを使うことは、個人的にはほとんどありません。時々、あ、「固形燃料が無い」という事態が発生しますので、まあしょうがないからアルコールバーナーを利用するかーとなります。
個人的な感想として、アルコールバーナーの使用は「メンドクサイ」!です。
火力調整が困難、火もすぐに止められない、アルコール燃料の補給も火を消してからでないと行えないなどなど。
ただ、アルコール燃料を一定量を入れて、火がきえるまでで「ほったらかし炊飯」が出来るので使用しています。
容器も熱くなっていて軽い火傷も何度かあります。取り扱いには十分な注意が必要です。
「ほったらかし炊飯」に適してるのは、固形燃料だと思います。
<追記>
Trangia製アルコールバーナーとEVERNEW製チタンアルコールストーブを用いると、
アルコール量:25~30ccで一合炊飯できます。
固形燃料とは
固形燃料 カエンニューエースE 25g 1パック 20個 エレクトロニクス ニイタカ
価格: | ¥560 & 配送料無料 |
100円ショップでは25g(3個)と
20g(5個)の2種類が入手可能です。
取り扱いには注意が必要です。周りのフィル
ムが破れると、主成分であるメタノールが揮
発して燃焼時間が減少します。
◆固形燃料の燃焼時間
一応の目安ですが、燃焼時間は実際にやるとかなりバラバラです。25gだと正規時間は20分ですが
だいたい23分前後です。動画を取っていたら28分もかかって・・・何でとなったこともあります。
◆固形燃料での「ほったらかし炊飯」
お米一合炊飯で、固形燃料は25gが標準ですが、気温がかなり低い時には25gではご飯に芯が残ったことがあります。
個人的に、気温が低い時には30gの固形燃料でバーナーパッド等を用いて火を分散させることでオコゲ無しで炊飯させる自信があります。
真夏だと固形燃料20gでOKな時もあります。
お米の量と水加減
お米1合の重量は「約150g」、お米1合の重さはと聞かれて約150gと答えられる人は意外と少ないと思います。水換算すると180ccとなります。
お米1合 —- 約150g (約180ml)
無洗米の場合、一合(180ml)は約157g
お米1合を炊くための水の量は、お米の1.25倍です( 1合 + 1/4合 )
180cc ✖ 1.25 = 225cc (軽量カップにて:1合 + 1/4合 の水)
◆無洗米と有洗米での水の量
無 洗 米 | 有 洗 米 | |
お米 | 一合 180ml 約157g | 一合 180ml 約150g |
水 | 220cc | 200cc |
上記表はネットでの情報です。個人的にアウトドアで用いるお米は、洗う必要が無く環境にも優しい無洗米を使用すべきだと考えてます。だから有洗米を使用した事がありません。
無洗米一合(180ml)での水の量は220ccでいつも炊飯してますが、ほぼ失敗したことが有りません。
たぶんですが、有洗米の場合、水で洗いますので、その時にお米が水分を吸うために炊飯に入れる水の量が減るのではと思います。それと無洗米は有洗米と比較して一合180mlでの重量が7~8g多いことも
水の量を増やす原因だと思います。
◆美味しいごはんを炊くための「お米の量」と「水の量」
お米1合を炊くと、約350g程度の重量となります。レンジでチン!のパックご飯で最も多い商品でも300gですから、1合350gは少し多いと感じます。個人的には通常0.75合で炊飯してして食べきるようにしています。野外では食べきれる量の炊飯を、残飯を出さないように。
◆炊飯に便利な軽量カップ
炊飯するのに絶対に必要な物として
計量カップがあります。
画像のように右側に「合」、左側に「CC」
あれば非常に便利です。
100円ショップで買えます。
メスティン以外での「ほったらかし炊飯」
メスティンによる「ほったらかし炊飯」が有名ですが、クッカーは何でもOKです。
私は、ユニフレーム製のライスクッカーでお米2合の「ほったらかし炊飯」をしていますが、美味しいごはんが炊けてます。-(固形燃料は2個使用)
ユニフレーム製のライスクッカー
3合まで炊けます。固形燃料での一合炊飯もできます。テフロンコートされていて片付けも
超ラクです。鍋をやる時などに多用しています。これ一つあれば何かと便利な鍋です。
10年近く使用していますが、いまだにテフロンの劣化はありません。個人的にも凄くいい製品だと感じてます。
EPI(イーピーアイ) アルミ3点食器セット
山旅では、軽量なEPI(イーピーアイ) アルミ3点食器セットで炊いてます。メスティンと同様に固形燃料による「ほったらかし炊飯」で美味しいごはんが味わえます。
価格:¥936 初回のご注文は送料無料です |
山旅で用いている軽量クッカーです。
最大で1合炊飯が出来ます。当然「ほったら
かし炊飯」も可能です。
テフロンコートではありませんが、フライパン
シートを用いて片付けを楽にすることがで
きます。
独りでの山旅に最適かな、安価なの
も魅力的です。
フライパンシートを用いた炊飯です。
後片付けが簡単なので山行での便利な炊飯方法です。
欠点は、ご飯の上にレトルト食品をかけれられない点です。
別途、お皿が必要になります。
山行に最適な皿が
「スナップファールド・ソロパック」
「ほったらかし炊飯」は素晴らしいと感じます。吸水から蒸らしまで約一時間程度で火加減調整なしで炊けるからです。独り旅にとって食べることは重要なファクターだと感じます。美味しいカレーや卵かけご飯などで旅を元気に楽しみましょう。
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