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山旅で固形燃料を使用して調理するなら、なるべく火力を強くして調理時間を短くしたいと思っています。
100円ショップで販売されている25g、30g固形燃料は、底と側面がアルミホイルで包まれています。この固形燃料のアルミホイルを拡げるのと拡げない場合でどのように「火力・燃焼時間」が違うのかを調べてみました。
検証した時のタイムラプス映像
3分15秒程度の短い映像に編集しています。是非ご視聴ください。
検証条件
経過時間と加熱温度をグラフ化
映像から温度と時間をピックアップしてグラフにしてみました。
アルミホイルを拡げる・拡げない場合でも、30g固形燃料で800ccの水を沸騰出来ます。
アルミホイルを拡げると、拡げない場合と比較して沸騰までの時間が短くなりますので火力が強まったと判断できます。ただ、火力が強まった分、当然 燃焼時間が短くなります。
火力が強まって燃焼時間が同じならノーベル賞級の大発見でしょうが、絶対にありえませんよね。(笑)
燃焼中の固形燃料の形状
映像から切り取って各ポイントごとの固形燃料の形状を比較してみました。
<5分経過>
燃料の形状もそんなに変わらない気がします。
800ccのお湯の温度差が12℃とアルミホイルを拡げる効果は出ています。
<10分経過>
ちょっとやせ細った気がします
温度差は20℃で、アルミホイルを拡げると97℃なので、ほぼお湯として使用可能です。
<100℃達成>
10分46秒で水800ccが沸騰。
結構早いですね。
固形燃料の形状の違いがスゴイ!
100℃達成した時点で、かなりやせ細っています。
<15分経過>
沸騰して4分ほど経過すると、めちゃくちゃ痩せ細ります。
<約17分経過>
アルミホイルを拡げた方の固形燃料が消火。
<17分30秒経過>
アルミホイルを拡げない方が100℃達成
<28分44秒>
アルミホイルを拡げない方が消火
沸騰(100℃達成)時間 | 消火までの時間 | |
アルミホイルを拡げない | 17分30秒 | 28分44秒 |
アルミホイルを拡げる | 10分46秒 | 16分51秒 |
考察 固形燃料のアルミホイルを拡げると火力は?
アルミホイルを拡げる、拡げないどちらも30g固形燃料で水量800ccが沸騰できます。
アルミホイルを拡げると10分46秒(646秒)で100℃達成、アルミホイルを拡げないと17分30秒(1050秒)。
火力の差は。1050/646=1.63
数値は1.63ですが、アバウトの数値として、火力は約1.5倍程度に強くなると記憶したいと思います。数値1.5なら覚えやすいと思いますので。
燃焼時間は逆数の 1/1.5=0.67倍短くなると私自身記憶してます。
アルミホイルを拡げると火力は強くなりますが、100℃達成時(10分46秒)の固形燃料の形状がやせ細っていて、ここから消火(17分30秒)までの約6分間の火力が弱くなっていくのが映像からわかります。
ひょっとすると、+100ccの900ccは気温の高い夏場なら沸騰できるのかもしれませんが、たぶん火力が弱まるので全季節で100℃達成のお湯を確実に得るには800ccが限界なのではと感じます。
鍋などの調理をするならアルミホイルを拡げないで長時間の加熱にする。
単純にお湯を沸かすのであればアルミホイルを拡げて時間を短くする。
あと、「ほったらかし炊飯」であれば、経験上ですがどちらでもOKです。ただし、アルミホイルを拡げると火力が強くなるせいかオコゲの量が少し多くなります。
考察 アルコールストーブと固形燃料との火力比較
参考までに、EVERNEW製チタンアルコールストーブと比較すると、800ccを沸騰させる時間はアルコールストーブだと6分40秒(400秒)。
従って、646/400=1.63 意外にも固形燃料の時と同じ数値になります。
これも、アバウトな数値として1.5倍として記憶しています。
EVERNEW製チタンアルコールストーブは、固形燃料のアルミホイルを拡げた状態と比較して約1.5倍火力が強いと判断しています。まあ頭の良い人は1.63倍と記憶しても良いのでしょうが、頭の悪い私は数値1.5で!(笑)
Trangia製アルコールバーナーはEVERNEW製チタンアルコールストーブと比較して20%程度火力が弱いので、646/480=1.35倍となります。
#固形燃料
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