Esbit製チタニュームストーブ改造
四角形の受け皿のかどを金ノコでカットし、ペンチで曲げて全体を平らにしまた。
結果として、受け皿が平坦となり、どんな固形燃料でも置けるようになりました。
さらに、受け皿の高さ4mmが無くなったことで
この4mm分が上に置くクッカーとの距離を広げることとなりました。
改造前は30gの固形燃料を置くと、クッカーと固形燃料TOPとの距離は10mmでしたが、ストーブ改造後は14mmと距離を広げることが出来ました。
Esbit(エスビット) チタニュームストーブ ESSTI115TI
重量:15g 材質:チタン 価格:1725円(Amazon価格)
見ているだけでアウトドアで使うシーンが想像できる楽しいストーブで、何となく夢が広がる気がしませんかー。
使用したアルコール系固形燃料30g
改造前は、クッカーとの距離が10mmと近すぎて安定に燃焼しなかった固形燃料30gから検証してみました。
Seriaで買った商品で、他の100円ショップでもよく見かけます。
成分:メタノール
(成分がエタノールの商品もありますが エタノールはススが多いので買うならメタノール製品を)
30g/3個入り 110円(税込み) アルミホイル付き
画像の様に、薄いフィルムで包まれています。一度封を切ると時間と共に揮発してしまいます。
固形燃料30gを試してみました
ストーブ改造後に固形燃料30gを置くと
クッカーとの距離は約14mmとなります。
改造前は10mmでしたので安定な燃焼は無理でしたが、14mmなら燃焼すると思います。
ちなみに、固形燃料の火力が最強となるのはクッカーと固形燃料TOPとの距離が15~20mmの距離です。
検証の条件と方法
<固形燃料の状態>
最初からアルミホイルが付いてましたので、そのままの状態とアルミホイルを開いた状態の2条件で検証してみました。
実は、最初アルミホイルで包んだままで検証したのですが、燃焼時間が53分と長かったために、こりゃーダメだわとなって、アルミホイルを開いた2回目の検証に至ったわけです。
<検証方法>
・PRIMUSソロクッカーM
・水800cc
・固形燃料30g
・温度測定
温調計:SHIMADEN SR91
K型熱電対
上記構成で着火時からのタイムラプス映像を撮影しました。そして時間経過と温度を記録して評価検証いたしました。
温度と時間をグラフ化
タイムラプス映像から、温度と時間をピックアップしてグラフ化しました。
タイムラプス映像が43分~52分間途切れました(点線箇所)。すぐに気が付いてカメラをONにしましたが、たぶんその途切れた時間内での急激温度変化はないと思います。
アルミホイルで包んだ状態だと、燃焼時間が約53分と長いことにビックリです。やはり上のクッカーで塞がれている状態に起因していると感じます。
アルミホイルを開いて使用すると、800ccの水が約17分で100℃に達成します。固形燃料25gだと水800ccが最高温度95℃でしたので、30g使う意味があると感じます。
温度曲線を見ると水1000cc程度は沸騰できそうですが、使用しているクッカーがMAX900mlなので800mlが限界です。残念!
参考) クッカーをのせない時の固形燃料30gの燃焼時間
参考までに、固形燃料30g(アルミホイルで包んだ状態)で上にクッカーをのせない場合の燃焼時間を測定しました。着火した状態から消火までのタイムラプス映像を撮影しましたので、映像上での判定です。
クッカーをのせると燃焼時間53分ですが、クッカーをのせないと27分程度の燃焼となります。この27分が通常での正常な燃焼ですよねー。
やはり固形燃料とクッカーとの距離が影響して燃焼時間が変わることがわかりました。
動画編集してユーチューブにアップ
3分40秒の動画です。動画は3分以内に編集するように心がけていますが、30g固形燃料のアルミホイルを包んだままだと、50分以上燃焼するとは思ってもみませんでした。
結構編集に手間取りましたが ぜひ、ご視聴ください。
結果
Esbit製チタニュームストーブの四角受け皿を平らにする改造にて、改造前には不可能であった固形燃料30gが火力として使えるようになりました。
水800ccが16分程度で100℃に達成しますから、ソロ山行一食分のお湯の量としては十分だと感じます。
以前、固形燃料25gでは800ccは最高95℃でしたので、30g使用は効果ありと思えます。
調理ではなく、単なるお湯を沸かすなら この固形燃料30gを使用すべきだと思います。
コスト的にも25gと同様に3ケで110円と同じですので。
個人的な問題としてあげると、固形燃料30gでの一合炊飯はオコゲ製造機になる可能性が高い点です。
ナイフで1/4をカットして、残り3/4で炊飯する方法もありますが、めんどくさいですよねー。
アルミホイルで包んだままでの燃焼時間が53分なのはビックリですが、鍋などの調理にはむいていると感じます。アルミホイルを少し開くことで、火力を強く燃焼時間を短くすることは可能だと思いますので検討する価値はありそうですが、まあ個人的にはやらないと思います。800ccの沸騰したお湯が得られるだけで十分です。
Esbit製チタニュームストーブの改造と固形燃料30gとの相性は良好ですね。一度UL山行に使用してみたいと思います。皆様もUL山行にどうでしょうか。
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