ナルゲン ボトル500ml 「湯たんぽ」として保温10時間以上を可能とする方法

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山行で水筒としてよく使用するナルゲンボトルですが、寒い時期にはお湯を入れてシュラフの中で「湯たんぽ」代わりとしてよく使用します。
しかし、「湯たんぽ」として使用するとお湯の容量が少ないせいか、保温時間が4~5時間程度と短く朝方には冷たくなっています。
そこで何とか朝方まで暖かく使用出来るように改善してみました。

ナルゲン ボトルとは

「軽くて、丈夫で、漏れない」と三拍子揃った、登山者に愛されているナルゲンボトルです。
欠点は、価格が高い事ですが、機能性を考えると納得してしまいます。

• サ  イ  ズ :約直径69×高さ170mm
• 重  量:約90g
• 容  量:約500ml(満水容量)
• 材  質:〔本体〕飽和ポリエステル樹脂
トライタン(Tritan)
            〔キャップ〕ポリプロピレン
• 耐熱温度:〔本体〕100℃
      〔キャップ〕120℃
• 耐冷温度:〔本体〕-20℃ 〔キャップ〕0℃

価格:2500円前後

耐熱温度が、100℃~-20℃ですから熱湯から氷までさまざまなシーンで使用可能となっています。

ナルゲンボトルの素材トライタン(Tritan)とは

ナルゲンボトルの本体素材は、「コポリエステル樹脂」でイーストマン社が開発した高機能樹脂で、製品名はトライタン(Tritan)といいます。

イーストマン社が製作した、トライタン製のカップを車で踏んでも破壊されないことを証明する動画です。
スゴイですねー。一度ご視聴ください。

衝撃に強い点などが、登山者に愛されている理由だとわかります。
衝撃に弱いと、落下させるとクラックが入り液漏れが始まります。山行中に液漏れが始まると結構辛い思いをします。
耐熱温度が100℃であり「湯たんぽ」として使用しても大丈夫だと感じます。
さらに良い点は、ナルゲン独自の液漏れ防止システムで液漏れしません。
シュラフの中で「湯たんぽ」として使用して液漏れしたら悲惨な状況になりますから、その点ナルゲンボトルであれば安心感が違います。

「湯たんぽ」として保温温度の下限を45℃にした理由

過去の記事にて説明しています
「保温下限温度を45℃にした理由」

「使い捨てカイロ」などは下限温度を40℃に設定されてますが、手で触ると40℃は確かに暖かいのですが、シュラフの中で周辺を暖かくする温度ではないと思います。45℃であればシュラフの中を暖めれる温度だと実際に使用してみて感じます。

ナルゲンボトルの原型での保温時間

<ナルゲンボトル500mlを「湯たんぽ」として使用した時の保温時間等の実力>

ナルゲンボトル容器にお湯を入れてペットボトルカバーに入れて包みました。

お湯の量は500ml(MAX:90℃)

ペットボトルカバーは100円ショップの製品
(アルミ保温シート無の製品:100円)

ペットボトルカバーの重量は16.3g。ナルゲンボトルを「湯たんぽ」として使用する場合、ネットでの情報ではタオルで包むが大多数で、このペットボトルカバーで包むとの情報は少数でした。このペットボトルカバーは低温やけど防止にも役立ちます。
トライタン(Tritan)は衝撃には強いのですが、表面のキズは入りますので、ボトルの表面保護にもなります。

ナルゲンボトル原型で「湯たんぽ」として使用した場合、経過時間(H)と湯温(℃)のグラフ

原型のままで「湯たんぽ」としてシュラフに入れて使用すると、保温時間は約5時間です。
やはり、深夜に体が寒さでブルとした時点で冷めきっている感じです。

600ml「湯たんぽ」の場合、保温時間は4時間半でしたので、この程度のお湯の容量だと4~5時間程度しか「湯たんぽ」として使用できないと思われます。

「使い捨てカイロ」でボトルを保温

以前、容量600mlの「湯たんぽ」で保温時間を延長するために「使い捨てカイロ」を用いましたので、今回も「使い捨てカイロ」で保温時間の延長を試みて見ました。

保温に使用した「使い捨てカイロ」

使用した「使い捨てカイロ」は、
イオン系のTOPVALUの貼るカイロです。

最高温度:63℃
平均温度:54℃
持続時間:12時間(40℃を保持)

価格:188円/10ケ
私が調べた限り「貼るカイロ」の中では最安値です。

以前調べた温度と保温時間のにグラフです。

60℃の高温での持続時間は5時間程度で、40℃以上の持続時間は11時間です。

使用した「使い捨てカイロ」の重量です。
一個につき約40gです。


使い捨てカイロ 1個使用

ナルゲンボトル容器に「使い捨てカイロ」1個を貼り付けてペットボトルカバーに入れて包みました。

お湯の量は500ml(MAX:90℃)

使い捨てカイロ1個を貼り付けた場合の、経過時間(H)と湯温(℃)のグラフ

注意)データーを重ね書きしています。使い捨てカイロ1個を使用した曲線は青色です。

「使い捨てカイロ」1個での保温時間(下限温度45℃)は約7時間程度。2時間増加しました。

使い捨てカイロ 2個使用

ナルゲンボトル容器に「使い捨てカイロ」2個を貼り付けてペットボトルカバーに入れて包みました。

お湯の量は500ml(MAX:90℃)

◆使い捨てカイロ2個を貼り付けた場合の、経過時間(H)と湯温(℃)のグラフ

使い捨てカイロ2個を使用 グラフ中の色は茶色

注意)データーを重ね書きしています。使い捨てカイロ2個を使用した曲線は茶色です。

「使い捨てカイロ」を2個使用して湯温を保温すると、下限温度45℃に低下する保温時間は約13時間と長くなりました。
スゴイ結果です。「使い捨てカイロ」2個使用は即採用。

実際に最低気温2℃で使用してみました

夜23時に500ml(MAX90℃)のお湯と「使い捨てカイロ」2個をセットして、深夜の最低気温2℃のキャンプ場にて実際に使用してみた結果です。
使用したシュラフは、コンフォート温度:-5℃のダウンシュラフです。

9時間40分後の温度 約52℃

朝方目がさめた8時43分のボトル内のお湯
の温度が51.6℃
経過時間は9時間43分

12時間半後の温度 47℃

シュラフの中に入れたままで午前11時36分の温度は47.1℃
経過時間は12時間36分

経過時間と湯温のグラフより、良い結果となりました。グラフの9時間半だと47℃ですが、実際には52℃と5℃高い結果となります。
グラフ結果は、一時間ごとにキャップをあけて湯温を測定したので測定ごとにお湯が冷めたためだと推測します。上記実際の測定結果は、シュラフの中に連続で入れてたためコンスタントに温度低下した結果だと思われます。

まとめ

「使い捨てカイロ」を2個使用すると保温時間(下限:45℃)が10時間以上と大幅に延ばすことが出来ます。一泊だと「使い捨てカイロ」2個の重量分 約80g重くなりますが、シュラフで一晩中暖かく寝れる事を思うと、この重量増加は許せると思います。
お湯の量も500mlと山で沸かす事も簡単ですし、山行に最適な方法だと感じます。
この記事を読まれた方には、「使い捨てカイロ」のみで暖かいんじゃないのと思われた方も多いと思いますが、ナルゲンボトルの「湯たんぽ」があると暖かさがまったく違います。
実際にこの寒い時期のキャンプに使用してみて、朝起きるまでシュラフの足元が暖かい事は幸せだと感じるぐらい効果があります。

皆様も是非活用してみてください。

(注意) 今までナルゲンボトルを使用して液漏れした事がありませんが、それでもキャップはギューと強く締めてください。そして、逆さにして少し揺らして液漏れが無いか確認お願いします。ネット情報では、ジップロックに入れると言う方もおられます。
   


◆以前、600mlの「湯たんぽ」で同様に保温時間を10時間以上にした記事です。


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