EVERNEW製チタンアルコールストーブ・・・・一定量の水を沸騰させる最低限アルコール量を検証

EVERNEW製チタンアルコールストーブ(EBY254)

アルコールストーブを使用する上で

   

この記事を読まれている方は、アルコールストーブを使用されている方が大多数だと思います。
アルコールストーブを経験すると、何と不便な調理器具だと実感されていると感じます。

ガスバーナと比較して、「火力が弱い」、欠点が多くて「使いづらい」それでも使い続ける理由は、アナログ的であり、いろいろ工夫しているうちに愛着がわくからだと思います。

それと氷点下になるような気温では、ガスバーナーは点火しずらいなどのトラブルが多いと感じます。その点、アルコールストーブは氷点下でも確実に点火できます。まあ音も静かな点もメリットです。
後は、一定量のアルコールで「ほったらかし炊飯」が出来る点も便利です。

   

アルコールストーブの欠点

 
アルコールストーブを使用する上での欠点は以下の3点だと思います

①火力調整がほぼ不可能

②燃料の継ぎ足しができない


③消火するのも一苦労

上記欠点(①~③)を考慮すると、アルコールストーブは一定量のアルコール量で使い切ることが重要です。ユーチューブなどでも、同様な「使い切り」を提案されてます。
例えば、水200ccを沸騰させるにはアルコール量15ccで、水500ccならアルコール量は30ccという具合にです。(Trangia製の条件ですが)

水500ccを沸かすのにアルコールを50cc使うと、沸騰に30cc程度でOKとなり、途中で消火しても残ったアルコールがいったいいくら残っているかも不明になります。こんな使いかたをするとアルコール消費がだんだん激しくなります。
アルコールストーブを上手く使うコツは、目的に合ったアルコール量をきちんと計量して使い切ること事だと思います。

  

Trangia製アルコールバーナー(TRB25)の場合

以前記事にした、Trangia製アルコールバーナーでの水量と使用するアルコール量です。

  

  水量(cc)  アルコール量(cc
  200    15
  300    20
  400    25
  500    30
Trangiaの条件

<Trangia製アルコールバーナーの条件>
個人的に記憶しているのは
水200ccではアルコール量15cc。
後は、100c増加ごとにアルコールを5cc増やすだけです。

気温が低い時にはプラス5ccとしています。

   

◆Trangia製アルコールバーナーでの前の記事です

    

EVERNEW製チタンアルコールストーブで、実際に検証してみました

   

実際に、熱電対と温調計をセットしてタイムラプス(×15)で映像を取得しました。

    水200cc アルコール20cc

    水300cc アルコール25cc

    水400cc アルコール30cc

    水500cc アルコール35cc

Trangia製で経験済みなので、水を100cc増加させるごとにアルコール量5ccを増やしています。

  

検証条件

  

・ストーブ:EVERNEW製 チタンアルコールストーブ(EBY254)

・クッカー:PRIMUS製 クッカー イージークックNS ソロセットM

・アルコール:ケンエー 燃料用アルコール メタノール(77%) + エタノール(22%)

・温調計:SHIMADEN SR91 精度:±0.2℃

・熱電対:T型

・水の量:200cc、300cc、400cc、500cc  4種類

・アルコール量:20cc、25cc、30cc、35cc  4種類
 実際には、アルコール量は、Trangia製と同様な 15cc、20cc、25cc、30ccで実施しているのですが、
 結果として芳しくないので、5cc増加した状態での試験結果としています。

・五徳:高さ75mm 100円ショップの超安物
 ストーブトップとクッカーとの距離は33mmとなります。

  

検証した動画

    

動画を編集してユーチューブにアップしてます。長さ3分以内の動画で短いですので、ぜひご覧ください。

 

映像より時間と温度をピックアップしてグラフ化

   

タイムラプス映像(×15)から、時間と温度をピックアップしてグラフ化しました。

EVERNEW製チタンアルコールストーブのデーター

    

◆EVERNEW製チタンアルコールストーブの各水量ごとの温度曲線

水200ccでアルコール量20ccの曲線(青)が100℃到達時間が長い(フラットな時間)のが不思議です。
実際には、アルコール量15ccでもデーターを取ってまして、沸騰する事は確認しています。だったら、水300ccはアルコール量20ccでもOKだと思いきや、100℃には到達しませんでした。

Trangia製アルコールバーナーと比較して、条件に対して5cc多く必要な原因は、上段のジェット孔からのクッカーとの距離は33mmですが、下段のジェット孔からの距離は53mmとなります。
以前の「クッカーとの距離と火力」を検証した結果、十字ゴトク(距離:15mm)が最も火力が強いことから、高さ75mmの五徳では火力は弱いのではと思います。

   

参考として、Trangia製アルコールバーナーのデーターを示します

    

参考) Trangia製アルコールバーナーの曲線を添付します。

水300ccのアルコール量が30ccでEVERNEW製(25cc)と異なります。また、水500ccのアルコール量も異なります。

同じアルコール量ながら、Trangia製のほうが沸騰している時間(平な箇所)が長くなります。

    

水200ccと400ccのアルコール量が同じなので比較しました

 

◆同じ条件の「水200cc-ALC20cc」と「水400cc-ALC30cc」をプロットしてみました

「水400cc-ALC30cc」でTrangia製アルコールバーナーの沸騰してから消火するまでの時間が圧倒的に長い(緑の曲線)のに感動します。スゴイ!
    

沸騰までの時間と燃焼時間を表にしてみました

    

アルコール量30ccの欄を見てください。EVERNEW製が沸騰してから1分20秒で消火しているのに対して、Trangia製は沸騰してから4分間も100℃を維持しています。

EVERNEW製は沸騰までの時間は短いのですが、その後の100℃維持時間が短いですね。

 

EVERNEW製チタンアルコールストーブ/一定量のお湯を沸かすアルコール量

検証したデーターから

  水の量(cc)  アルコール量(cc) 
   200   20
  300   25
  400   30
  500   35
EVERNEW製チタンアルコールストーブ

<EVERNEW製チタンアルコールストーブ>

水の量200ccはアルコール量15ccで大丈夫でしょうが、条件を記憶するために、水200ccでアルコールは20ccと記憶して、後は水100ccごとに5cc追加すればOKとなります。

Trangia製と比較して、一定量の水に対して5ccほど多いとは意外な結果となりました。
ひょとして、クッカーが異なるせいかもしれません。

   

Trangia製とEVERNEW製を比較してみて

 

EVERNEW製の火力がTrangia製と比較して20%程度強いことは以前の記事でご紹介しましたが、
たしかにお湯を沸かす場合は、短時間で沸騰できます(Trangia製より1分程度短い)が、沸騰させたお湯を維持する時間は短い感じです。
この結果より、単にお湯を沸かすなら時間の短い「EVERNEW製チタンアルコールストーブ」
煮込むなどの調理に使用するなら「Trangia製アルコールバーナー」であると判断されます。

昔、山の先輩から、当時はガソリンストーブでしたが、沸騰したら火力を弱めろと教わった事を思い出しました。水は100℃以上の温度にはいかないんですよね。「沸騰したら火力を弱めて燃料消費を抑える」忘れてました。
Trangia製アルコールバーナーは、最初から火力を抑えて燃費を良くしているのだと感じます。

今回の検証は、意外にもTrangia製アルコールバーナーの調理器具としての良さが判明した結果でした。

私の場合は、ほぼ「お湯を沸かす」か「ほったらかし炊飯」だけなのでEVERNEW製チタンアルコールストーブを選択しますが、煮炊きなど調理をされる方はTrangia製アルコールバーナーを選択すれば良いのではと感じます。

   


   

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