燃料アルコールの揮発重量減少に関して
アルコールストーブを車中泊や山行などの調理に使用して楽しんでいます。
何時も感じているのは、アルコールは揮発するので、ストーブにアルコール燃料を入れたらすぐに着火しなくてはとドタバタしていることでした。
実際にはどの程度の時間で、どの程度のアルコールが揮発するかを調べてみました。
揮発する量が、数分程度で何グラムも揮発するのか?、もしくは、10分程度で1グラム以下なのか?
所有するアルコールストーブでの揮発量がわかれば、便利かなと思います。
ネットでアルコールの揮発量を検索しましたが、目的の情報にヒットしませんでしたので、自分で調査してみました。
用いたアルコールストーブ

現在愛用しているEVERNEW製チタンアルコールストーブです。
火力がTrangia製と比較して2割程度強力で、現時点で最も火力が強い製品です。
チタン製なので34g(カタログ値)と軽量です。
用いた燃料アルコール

ケンエー 燃料用アルコール
メタノール:76.6%
エタノール:21.4%
500ml (400g)
価格:300円程度
薬局で売られていて入手しやすい燃料用アルコールです。全国展開しているスギ薬局はどの店舗でも販売されてます。
経過時間と重量変化を観察
ハカリの上にアルコールストーブをのせて、燃料アルコール(25g)を入れ、放置状態にて時間経過と燃料アルコールの重量変化を観察しました。

調査スタート時<0分>
アルコールを25g を入れました。
25(g) / 0.8 =31.8ml
*アルコールの比重:約0.8(g/cm2)
スタート時に、アルコールストーブをハカリに乗せて0gとしてます。
30分ぐらいまでは、5分ごとの画像もあるのですが、たいして面白くないので省略します。

<60分後>
放置して60分後の重量で21.1g
60分間で揮発して約4g減ってます。
25g(0分) → 21g(60分)
4gなので60分後では
4g ÷ 0.8(比重)=5.0cc減少
室内(26℃)で無風でしたのでこの程度の揮発で収まったと思います。。
野外で風が強いと揮発はもっとするのではと感じます。
経過時間と重量変化をグラフ化
◆自然放置揮発にによる重量減少 グラム単位

◆自然放置揮発にによる重量減少率 %単位

30分間で約8%減少、1時間で16%(4g)減少。
この減少傾向から約32ml(25g)全てのアルコールが揮発するには約6時間程度かかります。
結果(まとめ)
アルコールなので揮発は絶対にするとは思ってましたが、思っている以上に急激な揮発がないことが判明しました。
何となくわかりづらいので、よく使用するアルコール量30mlに換算してグラフ化しました。

よく使うアルコール量30mlで自然揮発量は、10分間で約1ml、5分間で半分の約0.5mlであることが判りました。
また、揮発量は空気に触れている面積に比例すると思います。今回の調査したアルコール量は25g(約32ml)でしたが、例えば倍の50gにしてもアルコールストーブが同じなら揮発量は変らないでしょう。
今回は、EVERNEW製チタンアルコールストーブでしたが、Trangia製アルコールバーナーも大きさ(径)的に同じなので揮発量は大きくは変らないと思います。
アルコール燃料の揮発がそれほど大きくない事が判明しました。アルコールをストーブに注入して慌てて着火する必要がないとわかりました。まあ注入後5分以内であればOKでしょう。
10分間で1mlなので、アルコールストーブにとっては許容範囲内だと感じます。
今までアルコール燃料をストーブに注入すると慌てて着火してましたが、そんなに急ぐ必要はないんだとわかりました。個人的にもちょっと良かった情報が得られました。
最後までお読みいただきありがとうございます。独り旅を楽しむ情報を発信しています。現在、旅の衣食住の「食」に関する情報が多数です。今後ともご愛読ください。
EVERNEW製ステンレスアルコールバーナー EVERNEW製チタンアルコールストーブ PRIMUSクッカーNS Trangiaアルコールバーナー ほったらかし炊飯 アウトドア料理 アウトドア用調理器具 ガスバーナー キャンプ場 クッカー クッキングシート シュラフ チタニユームストーブ バーナーパッド ポケットストーブ メスティン ユーチューブ動画 一合炊飯 二合炊飯 五徳 使い捨てカイロ 湯たんぽ 固形燃料 山専用ステンレスサーモボトル 車中泊 軽バン 道の駅 関連記事一覧
コメント